【3年A組】−正義１−

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〜回想 茅野side〜

私と澪奈とAが友達になってから

このままこの関係が続くことを願っていた

でも、そう簡単にはいかなかった


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下駄箱でAと会い教室へ向かい

会話を楽しみながら教室へ着くと

やけに静かな教室


事態が飲み込めず澪奈の側に行くと
机には落書きがされてあった


A『...』

茅野「なに...これ...」


澪奈は俯いて表情は見えなかった


宇佐美「まさかドーピングしてたなんてね」

茅野「何の...話?」

宇佐美「ネットで拡散されてるよ、この前の大会で澪奈がドーピングしたって」


そういってスマホの画面を見せてくれた


澪奈「私はやってない!!」


そういって澪奈は教室を出た

甲斐達のグループが口々に煽る

そして諏訪さんが澪奈がドーピングをした事を
認めるまで澪奈と喋らないよう皆に呼び掛けた

でもAは


A『私は断る』


そういって一度荷物を置いて
自分の机を持ち澪奈の席へと運んでいたのが
Aだった


諏訪「は?いくら澪奈と仲がいいからってドーピングしてたやつの肩持つ気?」

A『ドーピング云々の話を澪奈本人からまだ聞いていないからな』

甲斐「そんなの、やってたから走って逃げたんだろ」


Aは
自身の荷物と澪奈の荷物
そして落書きがされてあった澪奈の机を持ち


A『...現段階でどっちの言い分が正しいのかは私には分からない、だが親友が苦しんでいるのをそんな根も葉もない噂ごときで左右されたくないからな

さくら悪いが今日は学校を休むという旨を先生に伝えといてくれ』

諏訪「ちょっとA!!もしかして裏切る気!?」

A『裏切るのではない、私はこのクラス全員が好きだそれは今のような事態になっても変わらない...

だがそれは澪奈も含めての、このクラスが好きだ。

こういったことはお互い1度頭を冷やして腹を割って話そう』


そう言って重いはずの机と荷物を持ち教室を出ていきました

その時のAはすごく凛としていて
私達は何も言えなかった


〜回想 茅野side fin〜

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