とっかえっこ。- 3 -【Fischer's】【シルクロード】

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〜 you side 〜

シルク『じゃあ…7時に公園で、大丈夫か…？』

「うん、」

電話を切って携帯を耳から離すと、今までにないくらい手が震えていた。

緊張しているのか、シルクと話すのが怖いのか…

よくわからない。

タンスからパーカーとパンツを引っ張り出して着替える。

流石に部屋着じゃ寒いからね。笑

ボサボサになった髪を適当に整えて、時計を見るともう54分だった。

携帯とお財布をポケットに入れて1階に下りる。

「モトキくん！ちょっと出かけてくる！！すぐ戻るから！」

リビングのドアを開けて、覗き込みながら言う。

モトキ「え、？ちょ、どこ行くの？」

「公園！ちょっと話して来る！」

スニーカーを履いて慌てて家を出る。

少し走るとすぐに着いた。

モトキくんと私とシルクが最悪な再会&出会いをした公園…笑

多分ここだと思う…

違ったらどうしよう…今更不安になってきた…((

ま、まあ大丈夫だよ！うん！！((

携帯の電源をつけると18:59と表示された。

近すぎて5分で着いたわ。((

約束の時間の1分前だけど、人が来る気配はない…

ベンチに座ると、電話が鳴った。

シルクかな、と思って電話に出る。

「もしもし、？」

？『あ、もしもし。』

かなり低めの、The 男性！って感じの声……

…どなたでしょうか……？泣

？『A、でいいんだっけ？ さっきあいつ家出たからちょっと遅れるけど許してやってな。』

えっと…A、でいいです…

いいんですが、あいつって誰…？

あなたも誰…？

「え、あの…名前、聞いても…大丈夫、で、すか…？」

かなりカタコト…だって怖いよ⁈泣

？『あ、そっか。俺のことわかんねぇのか。笑』

？『シルクの兄貴。適当によろしくな。』

え……？

「ええええええ⁈」

お兄さんいるって知らなかった…

兄ク『うわっ……うるせ…』

「ぁ…ごめんなさい！！」

兄ク『おう笑 あいつそろそろ着くと思うからしっかり話してやってくれ。』

「…はい。」

そうだよね…向き合わなきゃ。

シルク「ごめん、遅くなった…！」

お兄さんと話してたら、息を切らした弟くんが来た。

兄ク『お、来たか？』

電話越しに声が聞こえたのか、お兄さんも気づいた。

「あ、はい。来ました。」

シルク「…？誰？」

私を見つめながら首をかしげてる。

「お兄さん。」

シルク「え…？」

「お兄さんだってば。」

そう言うと、私から携帯を取り上げてお兄さんともめ始めた。

「え、ちょ…」

私の携帯なんですけど…！

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