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〜 masai side 〜
…楽しかったな、今日。
色々あったけど楽しかった。
今Aちゃんを送ってる最中。
A「でね!カーブのとこで落ちるんじゃないかってくらい…」
余韻に浸りまくってます、笑
「凄かったよね、ジェットコースター笑」
A「うん!!また行きたい!」
「…そうだね」
にこにこ笑ってる彼女を見てるだけで幸せだ。
…でもやっぱり今日の"色々"が胸につっかえてる。
「Aちゃん」
あ、駄目だわ。俺…
A「ん?」
「…好きだよ」
A「…私も。」
今見せた笑顔に曇りがあることをわかっていながら、彼女を苦しめるように"私も"という言葉を求めている。
自分を安心させるために。
ほんと最低だよな…
「ごめん忘れて、笑」
俺ばかり安心してても意味がない。
彼女を苦しめているならそれはもう論外。
A「え、忘れなくてもいいと思うんだけど…笑」
「そっ、か…じゃあ、覚えてて」
…ん?これも可笑しい、よな…
A「うん、じゃあ覚えとくね笑」
「なんか…ごめん、笑」
今日は早く休もう…うん。俺おかしいわ。
それからまた今日の話をしてたら、あっという間にAちゃんの家に着いた。
A「ありがとう。わざわざ送ってもらって…」
「全然大丈夫。俺こそありがと、今日1日楽しかった。」
自然と微笑む。
A「私も楽しかった。」
つられるようにAちゃんも笑う。
「じゃあ…ばいばい。」
A「うん、ばいばい。」
一人になった途端、俺は家に着くまで一言も声を発さなかった。
頭がうまく働かないんだよね、よくわかんないけど。
「ただいま…」
ぼそっと呟いて、部屋に直行する。
荷物を置いてベットに倒れ込む。
身体が沈む感覚がいつもより心地いい。
頭がズキズキと痛む。
…そういえば薬飲んでないんだった。
そりゃ頭も働かないわけだ。
頭痛薬あったっけなー…
今はめんどくさいから後でいいや…
とりあえず寝たい…
ピロンっ♪
タイミング…誰だろ。携帯かばんの中だわ…
起き上がろうと思って少し頭を上げると、頭を鈍器で殴られたような痛みが襲った。
「っ…」
やばいな、こんな頭痛久しぶりだわ…
しばらくは動けそうにない。というか動きたくない。
頭痛持ちって辛いよね。
帰ってきた服装のまま、ベットにうずくまるようにして眠りについた。
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ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる!続きを早く読みたい!!更新頑張って!!! (2019年2月17日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました!続きみたいです!これからも頑張ってください! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました!マサイ,シルクファンにはたまらない作品です!更新頑張って下さい! (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i _ 。さん» ありがとうございます!これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i _ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…!!お返事遅くなり申し訳ございません!主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(;´Д`) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sui_。 | 作成日時:2017年3月20日 21時