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〜 silk brother side 〜
Aたちと別れて、友達と待ち合わせた場所に行こうと歩いてた。
したらマサイがあの2人がいる逆方向に走ってんのが見えて…
とりあえず追いかけた。
場所が分からなくなったのかと思ったけど、明らかに真逆の方向。ってことは戻りたくないとか?
ペットボトル4本も抱えてるし…早く戻んねぇとあいつら心配するだろ。
…待て。まさかさっきの見てたんじゃ…
確かマサイとAって付き合ってるはず……
しかもAがチビのこと好きだったって知ってんだよな…?
…まじかよ。
立ち止まって考えてたらいつの間にかマサイを見失っていた。
できる限り首突っ込みたくねぇけど、今回のは誤解を解いてやらねぇと可哀想すぎる。
走って追いかける。
背の高い細身の後ろ姿ですぐわかる。
案外すぐ見つかったな。
「あ、いた。マサイ」
マサイ「ぇ…ど、して…」
あの2人には気づいてたくせに俺には気づいてないってか?笑
「お前さっき見てたんだろ?」
マサイ「え、?」
「チビとA。」
マサイ「…はい、」
暗い表情を更に暗くした。
まぁそうだよな…
「…ごめんな、あれがあいつの判断だったんだ。」
「Aを助けるため、って言ったら言い訳っぽくなるけど…そういうことなんだ。今回は許してやってほしい。」
マサイ「……判断って、助けるってなんですか…?俺いない方がいいんすか?あの2人、やっぱり両想いで俺が邪魔だから…」
どう考えたらそういう答えにたどり着くのか不思議に思うわ…
「お前さ…あいつらがマサイ邪魔だよねーとかって話してると思ってんの?てかそんなこと出来る奴らだと思ってんの?」
マサイ「そ、れは…」
マサイが一番分かってるはずだ。
あいつらは友達を邪魔者扱いしたり、影でコソコソやったりしない。というか、できない。
「さっきのはAがナンパされて連れて行かれそうになったから、あいつなりの判断で助けようとしてたんだよ。」
結局は俺が助けた感じになったけど、とは言えねぇな。笑
マサイ「ぇ…」
「そりゃお前が見たのは男女が抱き合ってる状態で、疑われても仕方ないけどさ。でもお前らお互いに隠し事できるくらい器用じゃないだろ?笑」
毎日3人のことを嬉しそうに話してる弟見てたら分かる。
マサイ「そう、ですね…笑」
「お前はそれをわかってんだから、深く考える必要ないって。何かあったら絶対言ってくるはずだから。」
マサイ「…はい、」
うし。一件落着、かな?
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ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる!続きを早く読みたい!!更新頑張って!!! (2019年2月17日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました!続きみたいです!これからも頑張ってください! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました!マサイ,シルクファンにはたまらない作品です!更新頑張って下さい! (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i _ 。さん» ありがとうございます!これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i _ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…!!お返事遅くなり申し訳ございません!主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(;´Д`) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sui_。 | 作成日時:2017年3月20日 21時