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〜 masai side 〜
飲み物を買ったらすぐ戻ろうと思った。
みんな待ってるし、ずっと日に当たってても俺が辛いだけだし。
すぐに自販機を見つけてジュースを選んで、両腕でペットボトルを抱えて早足で戻った。
…でも後悔した。
だって彼女が男友達に抱きしめられてんだぜ？
しかもあの2人は両想い。
Aちゃんは俺と付き合う前から変わってない。…つまりシルクのことが好きなまま。
シルクはAちゃんへの態度が少し変わった。まるで好きな人と接してるみたいに。
親友として見たら微笑ましいよ。
付き合えばいいのにって思うし、応援もする。
…でも、少なくとも今はAちゃんは俺の彼女。
やっていいことと悪いことくらいわかるだろ…
複雑な気持ちが絡み合って、頭の中がぐっしゃぐしゃになって…
その場から逃げ出した。
イライラする。むしゃくしゃする。ショックだった。やっぱり俺じゃ駄目なんだ。
走りながら色んな思いが込み上がってきた。
やっぱシルクじゃなきゃダメなのか。
そう思った瞬間、頭が真っ白になった。
自然と足が動かなくなって立ち止まる。
あぁ、そっか…俺じゃ駄目なんだった…
頬に雫が伝う感覚。
汗だよな、うん。
そう思わないと泣き崩れそうだった。
この気持ちを誤魔化していないと自分を保てなくなる。
結露したペットボトルで服が濡れて水色のTシャツが青くなっていた。
…頭痛い。そういえば今日薬持ってねぇな…
本当にツイてない。
「…戻んねぇと」
戻りたくない。顔合わせるのが怖い。
あからさまに態度が悪くなりそうで…
きっとシルクもAちゃんも、佐島さんも不思議に思うだろう。怒って不機嫌になってしまうかもしれない…
なるべく佐島さんは巻き込みたくない。
言ってしまえば関係のないことだから。
可哀想だ。俺の機嫌で左右されるなんて。
迷惑な話だろ？
俺は何もしてないのに、一緒にいる友達が喧嘩して俺もなぜか怒られた…みたいな感じ。
俺なら絶対ごめんだ。
？「あ、いた。マサイ」
「ぇ…ど、して…」
なんでシルクのお兄さんがいんだよ…
兄ク「お前さっき見てたんだろ？」
「え、？」
兄ク「チビとA。」
…そのことか、
「…はい、」
兄ク「…ごめんな、あれがあいつの判断だったんだ。」
兄ク「Aを助けるため、って言ったら言い訳っぽくなるけど…そういうことなんだ。今回は許してやってほしい。」
助ける、って…？どういうことなんだよ…
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ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる！続きを早く読みたい！！更新頑張って！！！ (2019年2月17日 20時) (
レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました！続きみたいです！これからも頑張ってください！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました！マサイ，シルクファンにはたまらない作品です！更新頑張って下さい！ (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i ＿ 。さん» ありがとうございます！これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i ＿ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…！！お返事遅くなり申し訳ございません！主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(；´Д｀) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sui＿。 | 作成日時：2017年3月20日 21時
