81 ページ14
〜 silk side 〜
A「……無理だよ…私やっぱり幸せになれない…こんなの、マサイくんにもシルクにも失礼だよ……」
何言ってんだよ…んな訳ねぇだろ…?
俺、なんでAのこと傷つけてんだよ…
謝りに来たのに更に傷つけるとか最低だろ…
まじで馬鹿だな俺…
正直言うと、Aにどんなことを言ったのかほとんど記憶が無い。
無意識に言葉を放っていたんだ。
「ご、めん…俺おかしいわ……お前のこと傷つけたくねぇのに…お前には笑っててほしいのに…」
俺の自分勝手な理由で、自分勝手な言葉で、Aを苦しめてしまっている…
A「もういいよ。そもそも私が誰とも付き合わなかったらこんなことにならなかったんだし!」
そう言って無理に笑うA。
A「だから…マサイくんとも別れる。シルクとも、ただの友達。それでいいでしょ?」
いいわけないだろ…
そんな悲しそうに、辛そうに笑うお前なんか見たくない…
「違う!!!そうじゃない…そうじゃなくて…!!俺はっ……」
"お前が好きだ"
そう言おうとして言葉が詰まった。
Aが、好き……なのか…?
これが、"ただの友達"って言葉がひっかかった理由…?
どくんっと心臓が大きく動いた。
今までにないくらい、鼓動が速い。
A「なに…?シルクは、なんなの?」
「お、俺は…」
落ち着け…落ち着け俺…!!!
「俺は…お前が幸せじゃないと、嫌だ……」
A「…ほんとなんなのよ…おかしすぎるよ?今日のシルク」
大きなため息をついて頭を抱えるA。
A「…結局、私とマサイくんが付き合ってるのが嫌なのか、私が幸せになれないのが嫌なのか、はっきりしてほしいんだけど…」
「ご、めん…」
嫌なものは嫌としか言いようがない、じゃん…?
マサイと付き合って幸せそうなの見てるのも、辛そうに笑うお前見てるのも…
「どっちも、嫌だし…」
A「じゃあどうしろって言うのよ…」
「…別にお前が決めりゃいいじゃねぇか…お前のことなんだし…」
冷静に考えればそうだ。
Aのことを俺があーだこーだ言う必要はないわけで…
どっちにしろ俺の機嫌悪くなるけどさ、
A「…どうしようもないじゃん…」
「え?」
A「どっちにしろ機嫌悪くなるって…」
声出てたああああああ((
「…選択肢増やせば、一番いいんじゃねぇの?」
まーた変なこと言っちまった……
A「これ以上増やせないでしょ、」
…やっぱ俺っていう選択肢、ないんだな。
337人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる!続きを早く読みたい!!更新頑張って!!! (2019年2月17日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました!続きみたいです!これからも頑張ってください! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました!マサイ,シルクファンにはたまらない作品です!更新頑張って下さい! (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i _ 。さん» ありがとうございます!これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i _ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…!!お返事遅くなり申し訳ございません!主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(;´Д`) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sui_。 | 作成日時:2017年3月20日 21時