7日間彼氏。 【Fischer's】【マサイ】

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〜 masai side 〜

Aちゃんに連れられて、植物公園(？)に着いた。

公園の外からでも花畑が一面に広がっているのが見えた。

「すげぇ…」

こんなとこあったんだ…初めて知った。

A「綺麗…」

そう呟くAちゃんと顔を見合わせる。

…俺らめっちゃマヌケ面じゃん笑

おもしろくて吹き出す。

「…回ろっか、笑」

折角来たのに突っ立ってるだけじゃ時間がもったいない。

A「うん、笑」

どの花も太陽の光を浴びて生き生きとしてる。

…自然の力ってすげぇな……

写真撮りたい…

歩きながらカメラに触れていると、さっきまであった一本道が途切れ、左右に分かれていた。

ぱっと顔を上げると、驚いて声が漏れた。

「ぁ…」

思わず立ち止まってしまった。

A「うぁっ…」

とん、と背中にぶつかった感覚と共に少し驚いたような声がした。

「あ、大丈夫っ？ごめん、いきなり止まって……」

慌てて振り返る。

足くじいたりしてない…？

A「大丈夫だよ。どうしたの？」

微笑むAちゃん。

「よかった…。いや、この風景見たことあるなーって思って。」

俺たちの目の前に広がっているのは、たくさんの向日葵。

Aちゃんの絵と同じ風景だ。

A「そんなすぐに分かるとは…びっくりです。笑」

さっきよりも少し頬を赤らめて微笑むAちゃん。

そりゃ分かるよ。だって…

「俺、あの絵に惚れたから。」

もちろんAちゃんにも、ね…？笑

A「あ、りがと…」

照れて顔を背けてる。

…俺いつからこんなくさいセリフ言えるようになったんだよ…((

「うん。」

返事をして微笑む。

どこから撮るかなー…。……ぁ…そうだ。

数歩後ろに下がって向日葵をバックにAちゃんを撮る。

A「ぅえ?!ちょ、マサイくんっ！！」

俺がいろいろ考えてる間に、向日葵の方に気を惹かれていたAちゃんからしたら不意打ちすぎたんだろうけど、実際そうでもない。笑

横で何回かカメラ構え直してたからね？笑

「ごめんごめん笑」

でも、撮るよーって言ってから撮るよりも不意打ちの方がいい気がする。

合図したら変に力入ったりしそうじゃん？

今まであまり女の子を撮ったことがないからわかんないんだけど…

女の子ってさ、写真撮るときに盛る？じゃん？よくわかんねぇけど…

だから変に気合い入って自然な感じで撮れねぇかなー…と思って。

…でも、Aちゃんを撮るのに夢中になって声かける余裕なかったってのが本心かな。笑

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