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距離10 ページ10

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あの出来事が発生して以降、私は五条先輩から距離を置く事にした。

流石に五条先輩に合わせる顔が無いというかまともに会話出来ない気がする。




五条先輩と学校内で遭遇した時は瞬時に逃げよう。

家入先輩は事情を知ってるからアレだけど、夏油先輩は知ってるのかな。





取り敢えず、今の私が取るべき行動は五条先輩との接触を避けること。

あの事を完全に忘れ切るまでは距離を置く。絶対に置く。

なんて思った矢先に五条先輩が目の前から歩いてきてるのを確認。







私の姿を捉えるなり、何やら話し掛けようとする動作が見えた。

私はそのまま速攻で女子トイレに駆け込んだ。





『先輩ごめんなさい悪気は無いですけど無理ですすいません』





数分間トイレで携帯を触って時間を潰したあと、扉を開けて周囲を確認。

五条先輩の姿は見当たらずホッと息を吐いた。



結局そのあとも五条先輩を見つけるたびに進む方向を変えたり。

五条先輩が来たらその場から離れたりと色々。





避け続けて結局放課後を迎え、私は五条先輩に会う前にすぐ寮に戻った。

きっと私が避けるせいで五条先輩は嫌な気分なんだろうな。

申し訳無い気持ちはあるけど、このまま普段通り接するのは無理だって。




ベッドに寝転がっていれば数回部屋のドアをノックされた。

恐る恐るドアを開けると、其処には夏油先輩が居た。






『あれ、夏油先輩どうしたんですか。』

「悟の元気が無いみたいで、何か理由知らないか?」

『だからって何故私に聞くんですか』

「悟のお気に入りだからかな、悪いけど部屋に入れてくれる?」






夏油先輩を部屋に入れたあと、五条先輩の件で話が始まった。





「1日悟が落ち込んでる様子でね、心配で声掛けたけど大丈夫の一点張り。

授業中は机に伏せたままで、休み時間も昼休みの時間も机に伏せたまま。

取り敢えず私と硝子もそっとしておいたんだけど...



ねえ、もしかしてだけど、悟と喧嘩でもした?」





『いや、喧嘩はしてないですけど。何か理由あるんじゃ...』


「理由ねえ。その理由はもしかして君に関係する事かな。」

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設定タグ:呪術廻戦 , 高専時代 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時

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