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夜蛾先生による呪術関連の授業を終えた後、私は気分転換に外に出た。
呪霊、呪術師にはそれぞれ階級が存在している。
もし私が特級呪術師になると単独での国家転覆が可能になる...
最初聞いた時は凄いと思うけど、後々考えると何か怖い感じもする。
現在私の階級は4級、まあ呪術師初心者ともいえるレベル。
逆に五条先輩達の階級は一体何だろう..?
まあ、先輩達の階級を気にしたところで特に意味は無い。
呑気に外を散歩していれば気怠そうに前を歩く五条先輩の姿を見つけた。
けど、昨日の出来事がフラッシュバックして恥ずかしくなった。
『突然壁ドンされたら誰だって恥ずかしくなるもんでしょ..』
「壁ドン程度で恥ずかしがるとか恋愛初心者かよ」
『...ぎゃああああああああっ!?』
さっきまで離れた距離に居た五条先輩は、いつの間にか私の背後に居た。
何故だ、何故先輩が私の背後に!?まさか瞬間移動..!?
「近距離でバカでけェ声で叫ぶなよ鼓膜破れるわ」
『いや先輩さっきまで離れた場所に..』
「可愛い後輩の気配を察知したら即行動。」
『だとしても突然背後に立つのは怖すぎますって』
すると突然炭酸ジュースを1本渡された。
何故炭酸ジュースなのかはイマイチ理解出来ないんだけど。
「間違えて2本買ったから1本お前にあげる。
炭酸ジュースが苦手なら傑にでもあげるけど貰うの?貰わねえの?」
『も、貰います!有難うございます!あは、あはは、』
「昨日俺に壁ドンされてから意識してんの?」
この野郎、突然何を言い出すんだ。
意識する前に何度もフラッシュバックしちゃうんだよ!!
「恋愛初心者にいきなり壁ドンは刺激過ぎたかぁ。」
『勝手に恋愛初心者だと決め付けないでください!経験済みでず!』
「え、お前恋愛経験済みなの?意外過ぎてウケる」
『ウケるなら早く教室に戻りやがれ下さい』
「残念ながら俺は今から任務なんですう。」
『精々呪霊に殺られないように気を付けて下さいね』
「なんかお前の言葉が皮肉に感じるな。」
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時