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「お前さっきの発言撤回しろよ、喧嘩売ってんのか。
里穂を3級呪霊討伐任務に同行させろとか勝手な事吐かすなよ。」
『4級術師は経験積ませないと雑魚のままですよ。
常に見学係に回ると経験値数が少ないまま呪霊討伐に駆り出される。
領域展開や術式を駆使出来るなら話は別になりますけど。
....何時まで私の腕掴むつもりですか？離してください。』
五条先輩の手を無理矢理振り解き、私は早足でその場から離れた。
後ろから何度も私の名前を呼ぶ声が聞こえるけど、今は声を聞きたくない。
私達は完全に距離を置くと決めたんだから。
今更振り返るなんてそんな馬鹿な真似はしたくない。
大丈夫、私には夏油先輩や家入先輩、七海や灰原が居るんだから。
こんな辛い思いをするなら、夏油先輩達と居る方が気楽だ。
あの時、里穂を五条先輩の所に連れて行かなければ良かった。
『なんか全部嫌になってきたなあ。..高専辞めようかな。』
「君が高専を辞めたら私達が寂しくなってしまうよ。
全部諦めたみたいな顔、..君には全然似合ってないよ？」
前を向けば其処には夏油先輩と家入先輩が立っていた。
「Aにこんな顔させてる原因ってまさかあの白髪クズ？
彼奴ほんと全体的にクズすぎて笑えるよね。
こんな可愛い彼女に寂しい思いさせるなんてマジ彼氏失格。」
「親友の私から1度悟に説教しないと駄目かもしれないね。」
「あの白髪クズ説教するのは良いけど殴るのは禁止。」
「その時は硝子が私を止めてね」
「それだと私がとばっちり喰らうから先生呼ぶ」
そんな時、遠くから私の名前を呼ぶ里穂の声が聞こえた。
こんな状況で現れるなんて本当に最悪すぎる。
「A〜！ねえ、五条先輩何処に居るか分かる？」
『...さっき向こうに五条先輩居たよ』
「本当？有難う！」
駆け足で私が指さす方向に走っていった里穂。
夏油先輩と家入先輩は、どうも納得いかない表情を浮かべていた。
「先輩の私達に挨拶をしない時点で減点だね。」
「私はまず顔が気に食わないから無理。ぶりっこ乙。」
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作者名：鰻饅頭 x他4人 | 作成日時：2023年10月7日 22時
