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五条先輩と距離を置き始めて1週間経過した頃、変化は無かった。
里穂と五条先輩は相変わらず共に行動する事が多い故自然と溜息が出た。
校舎内で五条先輩を見掛けても私から挨拶をする事は無かった。
勿論私達の任務が重なる事も自然と減ったと思えば、
次は里穂と五条先輩の同行任務が必然的に多くなっていた。
私がお互い距離を置くように提案して以降、五条先輩も私を避けている。
何故五条先輩が私を避ける必要があるのか疑問で仕方無い。
自然と連絡を取る回数が激減した後、完全に私達に距離が出来た。
これは自然消滅も時間の問題なんだろうなあ。
数日後、私と五条先輩は何故か夜蛾先生の部屋に呼び出された。
次の任務は五条先輩と共に3級呪霊を討伐してほしいとの事だった。
完全に距離感あるのに五条先輩と任務同行は流石に罰ゲームだろ。
最悪過ぎる..五条先輩と任務が被るなんて最悪過ぎる。
でも、同行させるなら私よりも転校生である里穂の方が適任。
『夜蛾先生、外薗さんを五条先輩の任務に同行させてください。
彼女は4級術師なので経験を積ませないと何時か呪霊に喰われますよ？』
「お前も4級術師だろ、里穂に3級呪霊討伐任務は早すぎる。
お前里穂の身に何か起きたら責任取れんのか？責任取れるなら別に...」
『残念ですけど私は4級術師じゃなくて特級術師なんで。
里穂に3級呪霊討伐任務は早すぎる？何生温い事吐かしてるんですか。
経験を積ませないと何れ呪霊に呪い殺されますよ。
先輩は里穂の事好きだから傷付けさせたくないのかあ。成程！
夜蛾先生、次の任務は私じゃなくて外薗里穂に変更でお願いします』
私が夜蛾先生の部屋から出て行った後、背後から手首を掴まれた。
後ろを振り向くと何やら不機嫌な五条先輩が其処に居た。
「お前さっきの発言撤回しろよ、喧嘩売ってんのか。
里穂を3級呪霊討伐任務に同行させろとか勝手な事吐かすなよ。」
『4級術師は経験積ませないと雑魚のままですよ。
常に見学係に回ると経験値数が少ないまま呪霊討伐に駆り出される。
領域展開や術式を駆使出来るなら話は別になりますけど。』
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作者名：鰻饅頭 x他4人 | 作成日時：2023年10月7日 22時
