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「当然私の部屋に来るので何事かと思えば..悩み事ですか?」
『悩み事通り越して無の感情で居る。いや、多分我慢の限界なのかな』
私は何故か七海の部屋で、七海と灰原に恋愛相談を持ち掛けていた。
彼達は私の同級生だからこそ私の相談に乗ってくれる気がした。
事の経緯を全部話した上で七海達は黙って私の話を聞いていた。
七海は何も言わず私にお菓子と茶を差し出した。
「取り敢えずお菓子を食べて気分を落ち着かせましょう。
愛する女性を悲しませる程五条さんは馬鹿ではない筈です。
若し五条さんがAを悲しませるのであれば...
同級生である私と灰原で五条さんに説教をかましてあげます。」
「七海の言う通り!Aを悲しませるのだけは許せないからね!
でもAが僕達に頼ってくれるのは何だか嬉しいね!」
『君達は本当に最高の同期だよ、今度飯奢ります』
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七海の部屋から自部屋に戻ってから数時間経過した頃。
里穂が何やら買い物袋を持ったまま、私の部屋に遊びに来た。
「今日五条先輩と喫茶店行った後に買い物したんだけど、
Aに絶対似合う物があったから買ったの!良かったらどぞ!」
『突然過ぎて驚きだけど有難う、さあて中身は何かな!』
中身を確認するとハート型のネックレスが入っていた。
どうやら里穂も私と同じネックレスを買ったらしい。
「これは私達が永遠の友達っていう証!
Aは私にとって大事な友達!...ううん、親友だからね!
ねえねえ、私好きな人出来たかもしれないの。」
『まさか五条先輩だったりして。』
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「やっぱり親友だと何でも全部お見通しか〜!
私、五条先輩の事好きになったかもしれないんだよね。」
『里穂には酷な事言うかもしれないけど、
五条先輩は私の彼氏だよ..?既に私達恋仲関係なんだよ。』
「Aと五条先輩が恋仲関係なの..?
初耳過ぎて吃驚したんだけど。でも大丈夫!私気にしないよ?」
『五条先輩は私と付き合ってるから、
里穂が五条先輩に告白しても絶対付き合えないんだよ?
流石に其処は私の彼氏だから気を遣ってくれないと..!』
「...私は五条先輩と付き合う資格が無いって事?酷いよ。」
『...は?そういう意味じゃなくて、』
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時