先輩の距離が近過ぎる。【五条悟】 (ページ32)

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私は里穂を連れて五条先輩の部屋の前に到着した。

数回部屋の扉を叩くと簡単に開けてくれた五条先輩は、頭を傾げた。

「お前が部屋来るとか珍しいんだけど〜！あれ、転校生も居る。」

『里穂が五条先輩と話がしてみたいそうです。

私は部屋の掃除がしたいので五条先輩相手になってください。

里穂は純粋な子なので余計な事言ったら殴ります』

「突然過ぎて話題なんかねえよ貧乳女。

まあ別に俺と話がしたいなら別に俺は大歓迎だけど？」

結果、里穂を五条先輩の部屋に預けた後私は部屋に戻った。

五条先輩と里穂を二人っきりにさせるのが何だか不安になるけど...

部屋の掃除を始めて約1時間経過した頃、家入先輩が部屋に来た。

「部屋の掃除中に訪問してごめん、でも話したい事があって...

あの高専1年の転校生..あの子何か裏の顔があるような気がするんだよね。

さっき夏油とも転校生の件で話をしてたんだけど、」

『里穂は見た目通り素直で良い子ですよ？

裏の顔があるようには思えないし純粋な子だと私は思ってます..』

「でもあの転校生、確実に五条の事狙ってる気がする。

五条はAの事大好きだから目移りする事は無いと思うんだけど、」

『私と五条先輩はお試し期間で付き合ってるだけなので、

別に里穂と結ばれようが私には無関係だし寧ろおめでたい感じ..です。』

「本当にあの転校生に五条を奪われていいと思ってる？

私はAと五条が恋仲関係である事に歓迎してるけど...

あの転校生と五条が恋仲になったら興味湧かないし。」

『五条先輩は簡単に騙されるような人じゃないので大丈夫ですよ。』

家入先輩が部屋に戻った後、私はよくよく考えた。

本当に里穂が五条先輩の事を狙っているとしたら..私は確実な邪魔者だ。

でも何故私が邪魔者だという解釈になってしまうのか。

本来五条先輩と付き合ってるのは私だから気にする必要は無いのに。

『いやいやいや、流石に恋愛漫画の読みすぎだって...』