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湯船に浸かった後、私達は風呂から出て脱衣場で服に着替えた。
鏡前で髪を櫛で梳かしていると、当然背後から五条先輩に抱き締められた。
突然抱き締められるものだから心臓の鼓動が早くなる。
私達はお試し期間であれ恋仲関係である事に変わりはない。
何も言わず抱き締めてくる五条先輩はまるで子供みたい。
過剰な接触であれ、二人の時間が出来るのはこういう旅行の時だけ。
「..お前が傑達と話してるの見ると嫉妬する。
俺が居るのに任務の話するときは何時も傑に頼るし、
俺は【先輩】として信用出来ない訳?」
『悟くんはいい加減な事しか言わないもん。
それなら的確なアドバイスが貰える夏油先輩の方が良い』
「でも俺はお前の彼氏!頼るなら傑じゃなくて俺!
彼女に頼られない彼氏とか周囲から見たらお荷物じゃん。」
『私が1番信頼を置いてるのは悟くんだよ。
何気に悟くんが1番に私の事を理解してるんだから』
「お前は何度俺の事惚れさせたら気が済むんだよっ...」
『あれれ、悟くんのお顔が真っ赤だね。
夏油先輩にこの顔見せたら馬鹿にされちゃうんじゃないのかな?』
「お前後輩の癖に性格悪過ぎる。」
『小悪魔Aちゃんを堪能出来るのは今だけだよ』
「小悪魔Aちゃん最高!!抱かせて!!」
『本日は営業終了致しました。』
「待て待て待て、夜の営業時間はこれからだろ?」
『マジ気持ち悪いからそういうキモ発言控えてくれるかな』
「冗談だからガチで引くなよお前」
その後は、何の問題も無く快適な睡眠にインしました。
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時