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東京都の郊外に位置する東京都立呪術高等専門学校、呪術専門の学び舎。
新入生歓迎会が開催され、私と同期の七海、灰原が参加。
高専2年の先輩である五条先輩、夏油先輩、家入先輩が主催者の様な感じ。
七海は結構真面目な雰囲気だから嬉しがる様な感じではなく、
灰原は結構明るい性格だから、歓迎会を心底喜んでる様子だった。
私も歓迎会を楽しむものの、何故か五条先輩に目線が行ってしまう。
最初面倒臭そうに頬杖をついた先輩だが、いつの間にか楽しんでいた。
でも、五条先輩は何故か私には話し掛けようとはしなかった。
後輩とはいえ相手が女だと、先輩も気を遣ってしまうものなのか...?
「お前等男組は俺が鍛えてやるから覚悟しとけよ〜!
呪術師目指すなら雑魚程度は祓える様にならねえとなあ?」
歓迎会を楽しむ彼達を横目に、私は窓際の席に座り外を眺めた。
相変わらず外は晴天で嫌な程に、太陽は私達を照らした。
外を眺めていると私の前の席に腰を下ろしたのは家入先輩だった。
「可愛い後輩が出来たから彼奴等浮かれてるな〜。
Aみたいな可愛い子が呪術師目指すなんて私心配。」
『家入先輩も同じ呪術師じゃないんですか..?』
「私は呪術師というよりも治療専門だし、非戦闘向けだから。
彼奴等が怪我して帰還してきた時は毎回私が治療してるから面倒臭い。
でもAなら何時でも治療してあげる。」
高校生及び喫煙者である家入先輩は、結構優しい人。
太陽の陽を浴びて笑顔を浮かべた家入先輩は綺麗で、恋をするかと思った。
「さあ皆、そろそろ歓迎会閉幕の時間だよ。
明日から君達は本格的に呪術を学ぶ事になるんだ。
その為にも今日は身体を休ませて、明日に備えようか。」
夏油先輩の言葉を合図に、新入生歓迎会は幕を閉じた。
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時