天使、拾いました。2【白】

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「…なんかいっぱい買ってきたんだ？」



「あ、そうそう。まだ焼きそばとかたこ焼きとかあったからあげようと思って」



「まじ！？」



「うん、北斗どうせ騒がれると思って買いに行くの諦めてるだろうなと思って」



「そうなんだよ、俺も人並みには文化祭楽しみたいんだけどさ。

色んなとこで捕まったあとの疲労を考えると動けなくて


…ほんとは、お前と一緒に回ったりとかしたかったんだけど」









まさか、そんなこと言ってくるとは思ってなくて











「……へ」









気の抜けた返事しか出来ない









「…あ〜せっかく買ってきてくれたんだし冷めないうちに食べるわ、あ、これお金」



「あ、う、うん、食べよ食べよ」









2人、少しおかしな挙動で食べ始めた









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気づけばだんだん暗くなってきていた









「…もうそろそろ花火上がるかな」


「そうだね」









うちの学校は、後夜祭の時に上がる花火が
風物詩になっていた






2人横に並んで空を見上げる


涼しい風と、とくとく感じる鼓動が
とても心地よく感じた







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"ドォン…！"







最初の花火が打ち上がった








「わあ〜…きれい…！」




「…ほんと、すげぇきれい」




「ね、きれいだよね！」








2人花火に見惚ていると


一発、とても大きくて鮮やかな花火が上がる









「今の見た！？すごい大きかった！」







思わず興奮して隣を向くと、北斗とばちり目が合う



_____まるで、私の方だけ見ていたかのように

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