幸せの記憶___文化祭 ページ12
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10月、文化祭の季節
もうこの頃にはお互いに
名前を呼び捨てし合うくらいの仲になっていた
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文化祭最終日、お客さんが帰った後の1時間は
生徒のためだけの時間だった
身内のノリでわいわい騒いでいる中、
仕事で来ないだろうと噂されてた北斗が教室に現れ
余計にクラスはざわざわし始める
北斗は私を見つけると、真っ先にこっちに来た
「北斗、お仕事終わったの?」
「うん、ギリ来れたから。…あ、そだ、これいる?」
くれたのは他クラスがやってるクレープ屋のただ券
思いついたように言ったけど、
多分これを渡すために探してくれたんだろうな
「なんか途中押し付けられたんだけど、俺甘いもの今そんな大丈夫だから…もし良ければ」
「これ、ゲームで勝ったらもらえるやつじゃん」
「そうなの?」
「やっぱイケメンは景品とかじゃなくてももらえちゃうんだ笑」
「いや俺は知らないよ笑」
「ふふ、ただ券嬉しいよありがと」
するといつもは遠巻きに見ているだけの女子たちが
文化祭パワーを借りて一斉に彼に話しかけ始める
その勢いに押されてこっちに助けを求めるような目を向けてきたけど
そのたじたじの様子が面白くて
"が ん ば れ"と口パクして
私はそのままクレープ屋さんに向かった
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クレープやらなんやらを買いに行って
教室に帰ると、北斗は居なくなっていて
もしかしてと思い、いつもの場所に向かう
「…やっぱり屋上だった」
「いやだって、急にあんな女子に話しかけられるの
慣れてないじゃん…お前も助けてくんないし」
少し拗ねたように言うからちょっと可愛い
「ふふ、ジャニーズが何言ってんの」
「ジャニーズだから慣れないんじゃん
女子とあんま関わると色々噂も立てられるし」
ふと、疑問に思う
「ねえ、」
「ん?」
「…私はいいの?」
少し間が空いて
「………お前はいいんだよ」
少し耳を赤くした彼からその言葉が返ってきた
「そっか」
内心、めちゃくちゃ嬉しかった
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ゆきみだいふく。(プロフ) - 雛樹さん» 史上最高…!そこまで言っていただけて作者冥利に尽きます( ; ; )あどけなさと大人の狭間で揺れている様子を汲んでいただけているのも嬉しいです、お優しい言葉本当にありがとうございます!( ; ; ) (2020年8月22日 12時) (レス) id: ea4c76a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
雛樹(プロフ) - ただいま史上最高にきゅんきゅんしております、どんどん天使が大人になっていきでもまだあどけなさが、続き楽しみにしてます、主様のペースで更新頑張ってください (2020年8月22日 11時) (レス) id: ba6ffa0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - MARIさん» わ〜とても嬉しいコメントありがとうございます!私もまさかこんな展開になるとは思わずしんどかったです泣(作者) 本当に励みになります、これからもお楽しみいただけるよう頑張りますね(*´ `) (2020年8月14日 2時) (レス) id: ea4c76a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - ふっかさん…主人公とのコンビ大好きなのでめっちゃ切ないです〜。。でもやっぱり天使が1番だから…と勝手に葛藤してます(笑)続き楽しみにしてます! (2020年8月13日 23時) (レス) id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - ribonさん» ありがとうございます!ribonさんのおかげでモチベーションがとても上がりました( ; ; )これからもお楽しみいただけたら幸いです! (2020年7月22日 7時) (レス) id: 45787d6c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきみだいふく。 | 作成日時:2020年7月8日 14時