天使、拾いました。【白】

寝顔 ページ6

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Prrr…


天使のスマホが鳴る






「お姉さん取ってー」






ソファーに寝転ぶ天使に言われて渡してあげる








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「今度ね、ひーくんと念願のタピ活することになった！」






通話が終わったらしい天使が、満面の笑みで私に報告してくるから




それにつられてこっちも笑顔になる








「良かったねぇラウちゃん」





「うん！あ、お姉さん、俺のスマホ元の場所置いといてー」








この天使ちゃんは、最近私を使うのが上手くなったと思う






でも笑顔がとびきりに可愛いから、



まんまと言う通りスマホを受け取ってしまう







「ふふ、Aちゃんは俺のこと甘やかしすぎだよね」





「ほんとにね、自覚はあるんだけど……って、え、


ちょっと待って何これ」







天使のスマホのロック画面は表示されたままで、



その壁紙にされていたのは、







「んあ〜それ、可愛いでしょ？



Aちゃんのねーがおっ」






私の寝顔だった







「い、いつ撮ったの…」





「んー？だっていつも一緒に寝てるじゃん


撮れるタイミングいくらでもあるよ」





「いやそうかもしれないけど…


学校の人とか周りの人に見られてないよね…？」






「ん？俺から可愛いでしょって見せつけてるよ？」








「えええ…」









ああ…終わりだ…


これを色んな人に見られたとか恥ずかしすぎる…






穴があったら入りたいとはまさにこのこと…







「ラ、ラウちゃんあのね…恥ずかしいから切実にやめてほしいの…

ほんと、これ見た全員の記憶消して回りたい…」









すると彼は、目をぱちくりさせてこう言う









「えーどうして？



俺はいつも、めっっっちゃ可愛いAちゃんのこと


全世界の人に自慢したいって思ってるよ？」









途端に、自分の顔が真っ赤になるのがわかる








ああ、どうしたって、この天使には敵わない







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