天使、拾いました。【白】

天使 ページ46

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「結婚式どうだったー？」








家に帰って、天使に尋ねられる




さっきまで沈んでいた気持ちは、

目黒くんに吐き出したことでスッキリしていた









「すごく素敵だったよ」









心から言うことができたと思う


彼と帰り道に出会えて良かった









彼は今、どんな思いで自分の家に帰っているのだろうと考えると胸が締め付けられるけど




私にしてあげられることは、きっぱり断ることだけだった








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そのうち、天使がにやにやしていることに気づく







「ラウちゃん、にやけてどうしたの？笑」






「んー？Aちゃんのウエディングドレス姿想像したら、めっちゃ綺麗だったのー」





「えー？」









将来、その私の隣にいる人は、誰なんだろうか









………天使が、いてくれるのだろうか









…天使なら、いいのに









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「ねね？将来はさ、

俺の隣でウエディングドレス着てね、絶対だよ」









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彼は、"絶対"を簡単に言いのけてしまう









北斗と付き合っていた時だって、

一度誓ったはずの"絶対"は消えていった









そんなのは一例に過ぎなくて

一生の仲を誓った友達、成功を約束した仕事


これまで経験してきたこと全部に





"絶対"なんてなかった









この歳になると、"絶対"がないことは

どうしたって突きつけられる









ないことなんて、わかってるのに






天使の言葉はなぜか









…信じたくなってしまうんだ







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