天使、拾いました。【白】

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「…あれ、」







ふと違和感を感じる







「今、阿部先生のこと呼び捨てしてた？」






岩本「ああ、阿部は俺と同い年で大学生ですよ」






「んん！？」









正直、全く意味がわからない









佐久間「あー阿部ちゃんは頭良いから

高校時代から先生に好かれてて、


大学入ってから仲良い先生の仕事を

色々手伝うようになったみたいっすね」








「え、手伝いというか

この前うちに家庭訪問で来たけど…」









そう言うとみんな爆笑し始める








岩本「いや阿部が家庭訪問とか笑」




向井「阿部ちゃん早くも正教師扱いやん」





佐久間「え、ちなみにさ、阿部ちゃんってどんな感じで授業すんの」








全身からワクワクを隠し切れてないさっくんが


身を乗り出して天使に聞く









ラウ「めっちゃわかりやすいし優しいから

みんなに好かれてるよ！


めめも阿部ちゃん先生の授業だけは起きてるらしい！」







向井「あのめめが…！？」









こんな言われようで


彼はよく生徒会長をやってるなぁと改めて思う









ラウ「あと阿部ちゃんは落としたチョーク拾う時、絶対髪を耳にかけるの」






佐久間「おおっ！！あざと警察出動案件！」






ラウ「みんなその仕草好きすぎて、

チョークを落としやすいトラップ必死で考えてる」





向井「みんな阿部ちゃんのあざとさにやられとんなぁ」





佐久間「男子校生の性だよなぁ笑」






「え、進学校生の賢い頭の使い道絶対間違ってる」









その時、ひーくんから不穏な空気が流れているのを感じる








岩本「…一回高校生のやつらに睨みきかせてこようかな」





佐久間「いや照、阿部過激派かよ笑」





岩本「なんか阿部ってガチで狙われてそうじゃん」





向井「いや兄やん過保護！」





佐久間「でもガチ感わかるわぁ〜笑」





ラウ「や、でも僕は阿部ちゃんめちゃめちゃガード硬いと思う」









「…いやこれ何の話よ」








結局流してたアニメは全然見ずに


マシンガントークで一日が終わった







…阿部先生の話の時のひーくんの目はマジで震えた







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