【原神】痛みの天使忘れた風鈴に (ページ10)

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お皿ページ10

Aside

「俺はアルハイゼンだ。君は?」

『...A』

この男の人は、アルハイゼンと言うらしい

「じゃあ...A、オイラたちはもう行っちゃうけど大丈夫か?こいつがお前のお父さんとお母さんを見つけてくれからな!」

パイモンが笑顔で私にそう言った

『うん...ありがとう、旅人にパイモン。』

そういった後、2人は私に手を振って歩き出した
坂をおりて、見えなくなるまで手を振った

「...さあ、とりあえず俺の家にいくぞ」

『うん、よろしく。アルハイゼン』

「..」

アルハイゼンは黙り込んで一瞬私の方を見たけど、すぐに街の方へ戻して私の手をとった

「君は、ここに来るまでどこにいた?」

『えっと...ずっとお父さんのおうちにいて、気がついたら...えっと...ふぁでゅい?の人たちのところにいたよ』

「...そうか」

答えたけど、アルハイゼンは一言そう言ってまた無言で歩き続ける

この街は木と一緒に住んでるから上り坂が多くて大変
息が切れる

「疲れたか」

そう一言言ったあと、ひょいと私を抱き上げて肩に手を置くといいと言ってくれた

『ちかれた...』

息継ぎをして彼の身体に身を寄せる

お父さんより、強そうな身体だ

「ついたぞ、ここが俺の家だ」

私をだっこしたまま、手を器用に使って鍵で玄関を開ける

家の中に入ると降ろされた

「靴を脱いで、...そうだな。そこの部屋へいこう」

一緒に靴を玄関に置いて、手を引いて部屋へ進む

沢山本があって立派なソファーがある

「まだ、君には聞きたいことがある」

アルハイゼンに持ち上げられて、ソファーにぽんと置かれた

「君がいわゆるファデュイのところで目覚めた時、どんな景色で、何をされたか覚えているか?」

『えっと...
目を開けた時は、ぼんやりしてて暗くて...上手く見えなかったけど、地面に模様が沢山書いてあった。私は床に倒れてたからその模様を消しちゃってたけど.....そしたらふわふわをつけたおーきな男の人が来て、私を抱っこしていったの....その後は、よく、覚えてない...』

「そうか。連れていかれたあと、何かされた記憶はあるか?」

『ううん、ねんねして、おきたら傷がなくなってた』

「...傷が?」

『うん、あとも全部なくなってたよ』

「...ふむ。なるほどな」

「おーい、帰ったぞー」

玄関の方から、扉を開けると音と一緒に人の声が聞こえる

アルハイゼンはムッとした顔をして口を開いた