【原神】痛みの天使忘れた風鈴に (ページ8)

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知ることを知った人ページ8

旅人に連れてきて貰ったのは、街だった

でも街は大きな木と一緒に住んでいて
人は木と同じところに住んでいる

「ここに、Aの家ありそうか?」

パイモンが私の前に着てそう聞く

ここは...私の家があるところじゃない

私のお父さんがいるところじゃない

『ううん...ここじゃないとおもう...』

そういうとパイモンは旅人の方を心配そうに見ていた。
少し歩いて、ベンチに私を下ろして隣に座る

「あのさ、Aはどうしてあんなところにいたの?」

旅人にそう聞かれて、思い出しながら話し出す

ぽつり、ぽつりでてくる言葉は、何故か私を痛めてくる

大きな男の人、仮面を被った人、きがついたら誰もいなくなっていた

あの大きな部屋にも、誰も...

怖くてたくさん人が死んでいたことは、秘密にした

「それって...」

パイモンが話を聞き終わったあと、旅人顔を合わせてファデュイだ..と口を合わせて言った

『ファデュイ?』

「悪い奴らの集まりみたいなもんだ!、なにか酷いことされなかったか?その...大きな男とかにさ」

『うぅん...怖い人だったけど、何もされなかったよ。
でもきがついたら私の身体についてた傷が全部なくなってたの』

傷は嫌いだから、すごく嬉しかった、と付け加えた

そういうと旅人は少し考えた素振りで、もう一度私の方を見て口を開いた

「どこかに連れていかれて気を失って、目が覚めたら誰もいなくて傷が治ってたの?」

『うん、そうだよ』

パイモンが困ったように手を挙げて「意味がわからないんだぞ」と一言。どうしてAを連れ去ったんだ?と言った

『わかんない...』

「Aも、早くお父さんに会いたいんだもんな、」

そのパイモンの言葉に頷いて、地面を見る

お父さんに...あいたい

地面を見ていると、考え事をしていた旅人が顔を上げてあ、と小さく声を漏らす

旅人の視線の先にいたのは、背の高い男の人だった
緑色と黒色のふくで、むっとした顔をしていた

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