【原神】痛みの天使忘れた風鈴に (ページ7)

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旅人とパイモンページ7

『あっ...ありがとう..』

そう出てくると、女の人の顔がはっきりと見える

その人は私を見て少し驚いたような顔をした。それで隣に浮いていた小さな人は私を見てすぐに口を開いた

「おいっ、大丈夫だったか?お前、お母さんとお父さんは?なんでこんなとこいんだ?」

『えっ、えっと...』

「パイモン、落ち着いて。びっくりするのはわかるけど今は安全な場所へ行こう。
あし、裸足じゃ痛いよね、抱っこしてあげるからこっちにおいで」

剣を持っている金髪の人が、優しく笑って私にそう言った

頭の奥が痛くなる。ズキズキした痛さだ

『ふえっ...』

お父さんのことを思い出して涙が出てくる。
はやく、かえりたいっ...

「苦しいね。....よしよし、大丈夫だよ」

金髪の人が私をだっこして背中を優しく叩く

怖くて、その人の服をぎゅっと掴んだ。

何度もパパと呼んだ

綺麗な世界だけど、知らない場所

傷なんて大嫌いだけど、無いと不安なの

涙が出てきて、声を出すのを我慢できない

「よしよし...」

その人はゆっくり動き出して、振動が伝わる

たくさん泣いて、悲しいが収まってくる。

くちをきゅっとつむんで、瞬きすると目に溜まった涙が落ちる

抱っこされて、元いた場所から離れていく

『ぱぱ...』

『どうして...私を...』

小さく口から出た言葉は、浮いている小さな人がかき消した

「なっ、オイラパイモン!お前を抱っこしてるのが旅人!おまえ、なんて言うんだ?」

ふわっと目の前に現れて、優しい笑顔

『わたし...A...』

「Aか!。よろしくなっ」

『...うん、よろしくパイモン。旅人、さっきは...ありがとう』

そういうとパイモンは自慢げに腕を組んでそれほどでもないぜ!と言っている

旅人は、困ったように笑っていた

「ねえ、今ね。スメールシティへ向かってるんだけど、Aちゃんのおうちってそこかな?」

旅人は私にそう聞いてくれたが、私にはその名前は聞き馴染みがなかった

『わかんない...』

「そっか、大丈夫だよ。聞ける人はたくさんいるしすぐにお父さんとお母さんに会えるからね」

そう言われて、少し安心する。はやくお父さんにあいたい

優しい風が通り抜けていく。私たちのそばを、ゆっくり