【原神】痛みの天使忘れた風鈴に (ページ5)

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安心する場所ページ5

パチ、と目を開ける

気がつくと私は、どこかの部屋のベットにいた

あのおおきな大人の人に連れられて、何が起きていたのか

全く記憶が無い

傷んだ髪が視界に入る

ベットから起き上がって、ぼうっとする

頭が痛い

何も無い部屋だ。窓もない

ベットと、机と椅子

でも誰もいないのは、少し安心する

『...』

もし、ここからでたら、怒られるかな?

さっきの大きな男の人に、怒られちゃうかな

ベットから降りて、裸足のままドアの方へ向かう

ふとその時、自分の身体に違和感を感じた

『傷が...ない』

沢山ついていた、嫌な記憶がなくなっている

嬉しさを感じて、それを力にゆっくりドアを開ける

顔を少しだすと前に広い廊下が続いていて、この部屋は突き当たりのようだった

誰もいない

ここから、でよう

お父さんのところに帰らなきゃ

ドアを押して、身体を前に進める

裸足のままカーペットの上に進むと、少しチクチクして痛い

歩き続けると、また扉があった。

大きな扉。私じゃ...ドアノブに届かない

一生懸命ジャンプしてドアノブに手を伸ばす

するといきなり、ノブが捻られ扉がこちらに動いてきた
びっくりして扉にしたがって横に避けた

ドアに隠れるようにいると、3人の人が入ってくる。

最初に入ってきたのは、大きな帽子を被った男の人

後ろに2人、あの大きな男の人と同じ仮面をつけた人がくっつくように入ってきた

大きな帽子をつけた人は、帽子から紐みたいなのを沢山吊り下げていて、変な服を着ていた

息を飲む瞬間、空気が嫌な感じになる

その人は間違いなく、私のことを横目で見た

目が合った

目が合ったけど、その人は何も言わず、私がいた部屋に向かっていった

ハッとして後ろにいた人の後ろに抜けて、扉の奥に逃げた

すぐに壁にもたれて、静かにドアが閉まる

ばれ...バレてたけど、バレなかった...

もたもたしてちゃダメだ。すぐ戻ってきちゃうかも

走り出して上に続いている階段をかけ上る。

階段を上ると、広い空間が広がっていた

それで....

『うっ...』

それを見たとき、頭の奥を殴られたみたいに痛くなった

私が....私が来た場所だ。

倒れていた場所のすぐ上に宙に浮いている変な装置がある

まん丸で...ボールみたいだ

その下に、....人がたくさんいる

みんな、しんでいる