【原神】痛みの天使忘れた風鈴に (ページ3)

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呼んだ人ページ3

『うっ....』

身体が痺れるように、感覚を取り戻していく

冷たい床の上だ、どうしてだろう?

「この....ん...成功....いた...て...を...よび....」

誰かの声が聞こえる

お父さんじゃない

ぼやぼやする視界の中、私は床に倒れていて周りに人がたっている

暗いけど、広い部屋だ

床に模様があるけど、私が消してしまっている

だれか....

...誰?

意識が覚醒し、声が鮮明に聞こえる。

複数人の大人の声

景色が、脳に入っていく

「おやおや....まさかもう...いや、初めては挨拶からですね?初めまして、痛みの天使よ、ようこそテイワットへ」

足音を鳴らして、誰かが喋りながらやってくる

視線を向けると、私の周りにいた人達は離れ私の視界にはその人だけになった

その人は、ふわふわがついた派手な服で、水色の髪だった

顔は大きな仮面をつけていて見えない

すごく不気味で、怖い

「そんなに怖がらないでください。はじめまして
仲良くしましょう」

床に倒れる私に、その人はしゃがんで視界を合わせてくる

怖い、人じゃないみたいだ

『あなたは...だれなの?わたし、どうしてこんなところにいるの?』

「どうして?.....不思議な質問ですね。それはあなたがここにきたいと思っていたからですよ。あなたが選んだのです。」

『私が...選んだ?』

「さあ、こんなところでは気分が暗くなってしまう
私と一緒にここを出ましょうか」

その仮面の男は、私を軽々しく持ち上げて抱っこする

大きな身体だ、パパよりも...大きい

「おかあさんは...?」

「大丈夫ですよ」

何を言っても、曖昧な答え

すごく怖い

『おうちにかえりたい....』

痛みは嫌いだ

傷も嫌いだ

でも、私にとっては所詮''知った場所''

『かえりたいよぉ』

涙がでて、声が上ずっていく

怖い

記憶がある

私が泣いている時の記憶

涙で前が見えない

抱っこしてくれている人の服をぎゅっと掴んだ