４３ ページ43
.
＿＿＿紫耀 side
俺からついて行くって言ったのに。
あんなに重くて
大切な話やとは思わんくて。
彩香は今まで知らんかったんやなって思うと
声もかけてあげれるくて。
そんな自分が情けなかった。
大事な好きな人の涙ひとつ止めれんなんて
ほんまにアイドル失格やなって。
俺の事を励ましてくれたんは
彩香やのに。
きっと情けだけで話すと
彩香も無理するやろうから
背中をただひたすら撫でるしかなかった。
彩香の胸の痛みを
分かってやれない。
彩香はこんなに苦しんでるのに
俺はなんでこんなに
情けないんやろ。
「彩香…。」
「平野さん…ごめんなさい、私…。」
「分かってるよ。結婚はもう少し後で…」
「結婚します。」
「…ぇ？」
いやいや
この流れやったら
もう少し後にします、やろ。
なんでこの流れで
結婚することになるの？
いや、嬉しいけどな？
「平野さん、今なんて？」
「もう少し後で…。」
「何言ってるんですか笑
この手紙に書いてあったでしょ？
好きな人の手を離さずにって。
だから…結婚します。」
俺も かなり強引に言ったけど
彩香も 結構 突拍子ないな。
「うん。結婚しよ笑」
あれ…結婚に こんな軽いもんやった？
ーーーーーーーーーー
でも。
それぞれの上司に相談した所。
弾き返させた。
彩香は、
「平野さん、私の上司に
“ 君、No. 1の自覚ある？
あるなら結婚なんて無理だよ。
しないでほしいね。”
って言われました。」
ちなみに俺も。
うん ダメだね、だけです。
それだけ言われました。
あっさりし過ぎてない！？
え、この流れは 結婚していい
話の流れじゃなかった？
あれ？ 違う？
俺らってそんな
いい話では 終わらへん感じ？笑
「なんでぇぇ……。」
ご老人夫婦が見守る中
ソファに力なく倒れこむ彩香。
「おじいちゃん聞いてよ…。」
「どうしたんじゃ？」
「結婚しちゃダメって…。」
「うむ…おばあさんや。
わしらはどうやって 結婚したかのぉ？」
「私らですかい？お見合いですよ。」
「え、お見合い！？」
「わしらの頃は恋愛なんか出来んかったでの。
お見合いばっかし。」
仲良さそうに話す夫婦は
お見合いで くっついたのは 思えなかった。
「結婚出来んくても 想い人とおったら
もう結婚したんと同じじゃよ。」
おじいさんの言葉が
身に染みた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 680人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カルデラ(プロフ) - あややんさん» コメントありがとう！書いてみるね笑 (2018年1月6日 0時) (
レス) id: c836c7ae33 (このIDを非表示/違反報告)
あややん - サブアカだよ^_^続編書いて〜 (2018年1月6日 0時) (レス) id: 98ef0d2785 (このIDを非表示/違反報告)
カルデラ(プロフ) - 乃音さん» コメントありがとうございます。経験値って笑 こんな作品から学ぶことありました？笑 リクエスト出してくださるなら出しましょうかね笑 (2018年1月5日 22時) (レス) id: c836c7ae33 (このIDを非表示/違反報告)
乃音(プロフ) - 続編出しましょう！笑リクエスト出しますよ！出しましょう出しましょう！私はこの作品を読んで学んだ事は沢山ありますホントにこんな良い経験値ありがとうございました！続編出しましょ？笑 (2018年1月5日 22時) (レス) id: 4da0b21667 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - はい！ (2018年1月5日 10時) (レス) id: afc8dd429a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カルデラ | 作成日時：2017年12月30日 1時
