２９ ページ29
.
＿＿＿紗凪side
いよいよ試合当日。
６人は緊張した面持ちで 珍しく笑いがない。
いつもなら こんな時も にやけてるのに。
あ、それは失礼か。
「大丈夫かなぁ。」
なんて 心配そうに 天を仰いだ紫耀。
そりゃ不安だよね。
だって 今日勝つか負けるかで
学校生活が 変わっちゃうもんね。
「大丈夫だって！」
そう声をかけると ６人全員が笑ってくれる。
「よし！行くか！」
試合会場は 桜坂の黄金期 五人を見るために
大勢の人で 賑わっていた。
うちの６人も負けてないぞ！
６人が会場に入って一回戦を始めると
あっという間に人々の目が釘付けになった。
チームワーク、個々の能力
どちらもかけていない金城高校は
人々を魅了した。
無駄のないプレーに 確実に入るシュート。
私の高校ながら 凄いと感じた。
今までの練習では感じるの事の出来ない
６人の良さがどんどん溢れてくる。
彼らは勝負をして行くほど強くなっていった。
一回戦は１００点取って勝ち。
二回戦は１００年差つけて勝ち。
三回戦は…桜坂高校だ。
「このままなら勝てる！」
紫耀が嬉しそうにガッツポーズをしているのを見て
私まで嬉しくなる。
やっぱりこの６人 天才だったんだ。
私の勘は 当たってたんだ！
なんて 心の中で ガッツポーズしていると。
後ろから 声をかけられる。
「俺らに勝てると思ってんの？」
そこには ユニフォームに４と書かれた
好青年が 立っていた。
「阿部顕嵐！？」
「よくご存知で。」
私が驚いたように言うと にこりと微笑んでくれる。
と その横の背の高い男が 話しかけてくる。
「絶対勝てないから。」
長妻怜央…なんか ムカつく。
「怜央、顕嵐、無駄に挑発するのはやめとけ。」
金髪の背の小さい男が 二人に言うと
大人しく 男の後ろを ついていった。
あれは…神山智洋！
「よくここまで来れたね〜。」
なんて 唯一褒めてくれたのは
可愛らしい顔をした 高橋海人。
すると 後ろにいた男が 注意する。
「海人、それ敵だから。褒めなくていいし。」
すこし 冷たい感じの この人は…
確か 神宮寺勇太。
…ひぇ〜 貫禄あるなぁ〜。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カルデラ | 作成日時：2017年12月11日 14時
