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＿＿＿紗凪side
そんな話をしていると
私の横に 突然腰掛けた 謎の美少年。
顔がまるで 人形のように整っていて
綺麗だな と見とれてしまった矢先
「何？そんな見られると
吐き気しそうだから 今すぐやめてくれる？」
なんて毒を吐かれて
思考回路が 止まってしまう。
バラ要素満載の美少年だな。
そんなふうに考えてしまった。
「ほら玄樹も。怖がらせたらあかんやろ？」
永瀬さんがそう言うと
美少年も はーい なんて
さっきの低い声とは 比べ物にならないくらい
別物の 可愛らしい声に変わる。
「僕は岩橋玄樹って言います。 よろしくね？」
ニコリと笑って そう言った岩橋さん。
なんなの… この部室。
さっきから人の様子が
コロコロと 変わるんだけど。
この部活 本当に大丈夫だよね？
なんて思ってると また新しい人が発言をする。
「んで？本当にマネージャーとか出来んの？」
痛いところを突かれるけど
その人は すぐに永瀬さんに叩かれてた。
「岸くん！そんなクールキャラちゃうやろ。」
あ、そこなんだ。
私がマネージャーできるとか
そういうのじゃなくて キャラの話なんだ。
「いつもはこうだって！」
意識が戻ってきて 前を見ると
頭を抱えて 苦笑いを浮かべながら
そう言っている クールキャラ？さん。
「俺！岸優太だから！」
そう言って 握手をしてくれる。
若干 腰を低くして 明るく
でも優しく 接してくれる岸さんを
私はすごくいい人なんだ と感じた。
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作者名：カルデラ | 作成日時：2017年12月11日 14時
