ヤンキーと純粋女子の恋物語 《 青 》

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『 これ書いたん誰やって聞いてんねんけど 』




いつもは怒らない望に私だけでなく 、みんな呆然としていた 。


こんなに 、怒った口調はずっと一緒に居った私でさえも見た事ない 。




『 誰も答えへんねや 、クスクス笑っとった奴らとか居るのにな 。そいつらちゃうん？ 』





そう言うと 、笑っていた女子の方を物凄い目付きで睨んだ 。



その怖さに、一人の女子が



女子1 ｢ ごっ、ごめんなさいっ 、｣




それだけ言って 、頭を下げた 。

本当は 、その子だけじゃないのにその子以外は誰も謝らなかった 。




『 お前一人でやったんか？ 』

女子1 ｢ いや 、違います 。｣



女の子は 違う と 言いながらその近くに居ったその他の女子達を指さした 。




『 説明しろや 』


女子2 ｢ やれって言われてん ｣


『 誰にやねん 、』


女子2 ｢ …… あい先輩 ｣

女子3 ｢ ちょっ 、ばか 。何言うてんのっ、言うな言われたやん！！ ｣



『 あい 、あいって誰やねん 。』






まずい 、ここで あい先輩 の 事 を あの子達に言われて 、私に そいつとどんな関わりあんねん とか 聞かれたら 、



何て答えればええの 。


虐められてた 。 何て言うたら もっと 怒るやろうし



ましては 、あい先輩の所に行きそうや …





｢ あの 、もうええから 。私別に気にしてへんから 、！ … 望？ ｣




問いかけても 、返事もしない 望



｢ ねぇ聞いとる？ ｣


『 Aが平気でも俺とかななせは 平気ちゃうねん！ 友達やぞ！友達がこんなんされて平気なわけないやろ！ 』




と 、次は私が怒られた 。


本間に 、平気やのに 、こんな事される前にもっと酷いことされてんねん 。


｢ ごめん 、… ｣



それだけ言い教室を出て屋上に行くと 、

綺麗な青空が広がっていた 。




｢ はぁ 、｣




一つため息をつくと 、


" ため息ついとると 、幸せ逃げんで "





聞いた事のある声が後ろからした 。



低くて 、落ち着く声 。




振り返るとやっぱりそこには藤井先輩がいた 。



｢ 何で … ｣


『 ここ 、俺のさぼり場やねん 。』





さぼり場 って … 普通 、保健室とかやないの ？




｢ そうなんですか 、じゃあ 私もう行きますね ｣


ここでまたあい先輩に見つかったら



屋上を出ようとすると 、腕を掴まれた 。


｢ なん、ですか 。｣

『 行かんといて 』



そんな目で見ないで欲しい 。

何で？あい先輩と付き合ってるんやないの？

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