episode 47 ページ48
指原side
なんと、史上初の総選挙の連覇を達成してしまいました…!!
有り難い限りです。。
ある程度の取材を終えて、楽屋に戻る。
「「「さしこちゃん、連覇おめでとう!」」」
声を揃えて迎えてくれたメンバー。
なんて優しい、HKT48の子達。
やっぱりHKT48は最強のグループ!
みんな、ありがとね!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
メンバーが散った所で、私が妹のように可愛がる小さな少女の元へ駆け寄る。
その子は先ほどまで沢山のカメラを向けられ、いくつものインタビューを受けていたららしい。
戻ってきた時の顔は少々お疲れのようだった。
それもそうだ、朝から晩までずっと注目されっぱなしだったのだから。
そんなお疲れ気味の少女を癒すために、
指原「A〜お疲れ様!そして、おめでとう♪」
なんて明るく声をかける。
A「さしこちゃん〜、ありがとう!さしこちゃんもおめでとう〜!」
パッといつもの表情に戻って抱きついてくる。
指原「A、一緒に選抜で歌えるね。…A、良く頑張りました!」
私の腕にすっぽりと収まる華奢な背中を撫でながらそう言うと、
A「ふぇ…っ。さしこちゃんのばかぁ。…っ、そんなこと、言われたら…っ、泣いちゃうじゃん。」
ドキュメンタリー映画のカメラが入っているのに、本格的に泣き始めちゃったA。
ずっと泣くの我慢してたもんね。
この1年、結果を出さねばならないという並々ならぬ重圧と戦ってきたA。
デビューして間もなく注目され、その逸脱した輝きを武器に飛躍し続けてきたA。
何か発表がある度、何かに選ばれる度、期待に応えるため走り続けてきたA。
いくつもの分岐点に立たされ、心が揺さぶれる程の天秤にかけられても乗り越えてきたA。
普通の女の子じゃ出来ないよ。
だから今日、彼女の1年の軌跡が認められて自分のことのように嬉しかった。
これから、HKT48だけじゃなくもっと大変なこともあると思う。
だけど、彼女にとってHKT48がいつでもホームであり続けるように、メンバーみんなで待ってるから。
たまには、こうやって甘えてね。
怖がらなくても大丈夫。
ファンの皆さんもメンバーもスタッフさんも、Aが頑張ってるの知ってるから、どんなAでもちゃんと受け止めてくれるよ。
まだ泣き止まない少女を抱き上げ、私はホテルへ向かうためのバスに乗る。
そんな私達を、初夏の月が優しく照らしていた。
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美紀 - 乃木坂ちゃん大好きです最高です (2019年1月15日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2018年1月11日 18時