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episode 45 ページ46

指原side

ーー6月18日 土曜日

運命の日が、やってきた。

私はもちろん史上初の連覇を狙っているわけです。
とても、緊張してます…。





そして、この子はーー



A「奈子さん、お誕生日おめでとうございます♪」

矢吹「わぁ〜覚えててくれたの?ありがとう〜!」


緊張…してるのかな…?笑


矢吹「A、緊張してないの〜?」

A「うーん、私のファンの皆さんなら大丈夫だから緊張はしてないです〜」


さ、さすがです。


矢吹「さっすが〜!今年のAのスピーチ、楽しみだな〜」

A「いやいやいや…!私は奈子さんのスピーチ楽しみにしてます♪」


そうやってさりげなく応援する辺りが、キュンってするよね。

Aがファンだけじゃなく、メンバーやスタッフに好かれるのはこのさりげない優しさにあると思う。



スタッフ「Aさーん、インタビューいいですか?」

ドキュメンタリー映画のカメラマンさんに呼ばれて行っちゃった。


ーーーーーーーーーーーーーーー

…誰が、知っていただろうか?


スタッフ「ついに総選挙ですね。今の率直な気持ちはどうですか?」


A「私のファンの皆さんなら大丈夫だって信じてます。だから、緊張はしてません。…でも、自分自身に、不安は残ります。」


スタッフ「今年は博多のホープと称され、色々なメディアで結果に期待が寄せられてるけど、どう?」


A「そんな期待される程の存在じゃないんです、私。その期待に応えられるか、分からない。でも、負けたくない。だから、その期待や自分への不安はきちんと結果で返します。」


カメラに向かって気丈に話す、少女の本音を。


輝く瞳の裏にある、自分への不安を。


華奢だが頼もしい後ろ姿に隠れる、重圧を。






1年間の活動を振り返っても、彼女の飛躍は著しかった。

だからこそ、



この年に一度の特別な日に、



1年間の活動にファンから順位が与えられる日に、



結果を残さなければいけない。





ー奇跡を見つけるための、

軌跡を見つめるための、

運命の時間が今、まさに始まろうとしていた。




ーーーーーーーーーーーーー

その名前が呼ばれると、客席からは大きな歓声が上がる。


自分の名前が書かれたプラカードを持って、小さな少女は入場してくる。


その笑顔は眩しくて、その表情は穏やかで、その輝きは彼女の存在の大きさを確かに表していた。







ーー奇跡のアイドル。


その名の通り、今夜、奇跡が起こる。

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美紀 - 乃木坂ちゃん大好きです最高です (2019年1月15日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2018年1月11日 18時

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