episode 40 ページ41
指原side
部屋から出てきたAは、そのまま私の胸になだれ込んできた。
指原「…ちょ、A?大丈夫?」
A「…っ。大丈夫…っ。」
どう見ても大丈夫じゃない声に、背中に感じるほのかな熱。
初めて見るAの弱った姿。
ただ背中をさすってあげる事しか出来ない。
後方から足音がして声をかけられる。
そこにいたのは…
ーーまいやん。
本来、人見知りな性格のまいやん。
でもAにかけた言葉は、今のAに必要で。
昔からの知り合いのような懐かしい響きを持っていて。
あぁ。Aは大丈夫だ。
彼女が居れば、Aは新しい自分を見つけられる。
ーー白石麻衣。
この子に、Aを託そう。
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Aside
A「…っ。っふ。白石…さん。すみません。忙しいのに…」
出会った初日に大先輩に抱きついて泣くなんて、なんて失礼なことを…
まだ嗚咽は収まってないけど、咄嗟に離れて謝る。
白石「子供がそんなこと気にしないの。Aちゃんは、もう仲間なんだから。すみませんじゃなくて、ありがとうでいいんだよ。」
A「仲間…?」
白石「他のメンバーやファンの方がどう思ってるかは分からない。でも私は、仲間だと思ってる。だから、1人じゃないよ。」
A「…っ。ありがとうございます。白石さんっ…」
白石「その、白石さんって辞めよう?下の名前で呼んでよ。仲間でしょ?」
A「…麻衣…さん?」
白石「うん。…A。乃木坂に来てくれてありがとね。」
ーーこの時の麻衣さんからの言葉があったから、今の私がいる。
この瞬間から、麻衣さんは私の中での永遠の憧れであり、恩人だ。
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白石side
?「まいやんが、あんなこと言うなんてね笑」
?「ほんと!突然飛び出てくからビックリしたよ笑。」
白石「玲香に美彩…。自分でもよくわかんないけど、彼女の目に何かを感じたの。」
桜井「そっか。まいやんとAちゃんは、見た目も中身も似てるのかもね。そんな気がする。」
衛藤「すごい可愛いけど、まだ中学生だもん。しっかり支えよう。」
白石「うん。もっと仲良くできるように、乃木坂が居心地のいい場所になるように、頑張ろ。」
ーー4月の初め、私達は出会った。
初めて見た君はとても小さかった。
でも、君の笑顔は格別で。
君の瞳は沢山の表情が詰まっていて。
ーーー奇跡の前奏曲はそろそろ終わり
新たな旋律が始まる。
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美紀 - 乃木坂ちゃん大好きです最高です (2019年1月15日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2018年1月11日 18時