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episode 38 ページ39

ーーー握手会、当日。

指原side

握手会中です。今日は個握。

隣の隣のレーンにいる小さな少女が心配でならない。

さっきの休憩中に見た顔は朝より何倍も強張っていた。

そんな私の心配を知ってか知らないてか、あるファンの方がこう言ってくれた。

ファン「さっしー、さっきAのとこ行ってきた。色々言われてたけど、本人は大丈夫だよ〜なんて言いながら笑ってたよ。安心しな、AAは平常運転だったから。」

指原「よかった〜。いってくれて、ありがとうね。そういう優しい所、大好きだよ笑!」

とりあえず、終了まであと1時間!

この握手会が終わったらその足で乃木坂さんに挨拶に行くらしい。

さっきの状態で大丈夫なのかな〜…

心配だけど、もう少し頑張ります!

ーーーーーーーーーーーー

Aside

握手会が終わり、今は乃木坂さんがいるレッスン室へと向かっている。

隣にはさしこちゃん。

本当は1人で行く予定だったんだけど、握手会終わった後に少し体調を崩しちゃったから、さしこちゃんも来てくれることになった。

でも挨拶はどうしても1人でっていう私の意向に沿って、外で待っていてくれるらしい。

ありがとう、さしこちゃん。




レッスン室の前まで着いたのであとはドアを開けるだけ。


ドアノブに手をかけると緊張からか、それともさっきの握手会が堪えたのか、手が震える。

手だけじゃない。足も震える。

その時、さしこちゃんが私を後ろから抱きしめた。

指原「A。乃木坂さんはみんな優しいから大丈夫だよ。さしこちゃん、ここで待ってるから、いっておいで。」

私は一つ頷くと、深呼吸してドアを開けた。





中に入ると、乃木坂メンバーさんの顔が一斉にこっちを向く。

桜井さんが集合をかけ、私はメンバーさんの前に立つ。



「HKT48から来ました。AAです。中学1年生、13歳です。これから、よろしくお願いします!」

一気に言って、勢いよく頭を下げる。







…パチパチ。パチパチ。



乾いた部屋に拍手の音が響く。


恐る恐る顔を上げると、桜井さんが、

「いらっしゃい!」

と言ったのを始まりに、メンバーの皆さんが



「「「乃木坂46へようこそ!!!」」」


と言って、盛大に迎えてくれた。


私は溢れそうになるものを堪えて、もう一度深く頭を下げた。



ーー次に顔を上げた時、

彼女の大きな瞳に映ったのは…


そしてまた、相手の大きな瞳に映ったのは…





…2人の視線は、再び、交錯した。

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美紀 - 乃木坂ちゃん大好きです最高です (2019年1月15日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2018年1月11日 18時

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