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episode 23 ページ24

指原side

今日の握手会で選抜発表がある。
そして、センターはA。

そう、秋元先生から聞かされていた。



楽屋へ戻ると目を疑うような光景が広がっていた。

奈子「A〜、どうしたの?大丈夫?…!あ、さしこちゃん!Aが、泣き出しちゃった汗!」


…!?Aが…!?


そう、Aは楽屋の隅っこでもともと小さい体をさらに小さくして静かに泣いてた。


Aは人前で滅多に泣かないし、ましてやメンバーが集まる楽屋で泣いたことなんてなかった。


ふと、Aのさっきの姿が思い浮かぶ。


…こりゃ、なんかあるな。



指原「あらら。…奈子、今日1日ありがとね。大丈夫だからね。…A、立てる?さしこちゃんと少しお話しようか。」


奈子はAの変化に気づけなくて自分を責めてるのか、泣きそうな目で私達を見てた。

だから、奈子にもう一度大丈夫だよと言い聞かせると、私達は楽屋の外へと出て空き部屋に向かった。



ーーーin 空き部屋

指原「A、大丈夫?何があったのか、ゆっくりでいいからさしこちゃんにお話出来る?」


いつの間にかAの涙は止まってて、その代わりその大きな瞳は戸惑いと不安を宿して潤んでいた。


A「…あのね。さっき話そうとしてたこと。今、進路で迷ってる。東京の学校を受験するか、今のまま博多の学校に通うか。最近は東京でのお仕事が多くて、学校に行けない日が多くなってるのも事実だけど公演のセンターに選ばれた。博多に居ないと厳しい状況になっちゃった。」


そうだったんだ…。

A「塾の先生に紹介してもらった学校に今日行ってきた。願書ももらってきた。でも、今日シングルのセンターの発表があって、また分からなくなっちゃった。勉強は学生の仕事なのは分かってる。でも今の私があるのは、お仕事あってこそだから、、」


指原「そっか。色々考えてたんだね。さしこちゃん、気づかなくてごめんね。…お母さんは、何て言ってるの?」


A「私に任せるって言ってる。私ね、小学校受験落ちてて、本当は中学受験で小学校受けた所をもう一度受ける予定だったの。お母さんもそのためにお仕事頑張ってる。だから、お母さん的には諦めて欲しくないと思うし、それで任せるって保留にしてるんだと思う。」



ーーーそう言って、彼女は静かに微笑んだ。

強さの裏の脆さが見えた瞬間だった。

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美紀 - 乃木坂ちゃん大好きです最高です (2019年1月15日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2018年1月11日 18時

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