笑柱 . 弐章【鬼滅の刃】

伍拾捌 ページ9

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｢ お前 、結婚してるのか ｣


『 いいえ 、していませんが ... ？ 』





何故そんな事を聞くのだろうと思って

一週間前の事をふと思い出す





__________ 所でA 、その簪はどなたからですか ？


__________ 素敵な方を見つけたのね！





なんてしのぶと蜜璃さんに捕まったのだ

きっと 、鋼鐵塚さんもその事を言っているのだろう

お団子にした髪に光る簪を指差して言う





『 もしかして簪ですか ？

でしたら 、これは仲間に貰った物でして ... 』


｢ 男が簪を贈る理由は一つ 、結婚の申し込みだろ ｣


『 そう 、なのでしょうか 』





しかし煉獄さんはそんな風に渡したように思えなかった気がする

むしろ 、渡した瞬間に気づいたのは見ていた千寿郎と炭治郎の二人だけ



決して申し込まれてなど 、いない 、はず





｢ こっちの紐は ｣


『 それは別の仲間の方に ... 両方別には使えないので

簪に紐を結んで使っているんです 』





そう説明すれば鋼鐵塚さんはかぽっと面を外した





｢ まあ結婚してないなら良い 、後ろ向け ｣


『 ... はい 』





後ろを向けば 、さくっと髪の毛に刺さる音が聞こえた





｢ 簪 、 ｣


『 先程 、結婚の申し込みだと ... 』


｢ そうだ 。言わせるな 、刺しておけ ｣





返事は聞かんとばかりに手鏡を押し付けて走り去る鋼鐵塚さん

鏡を覗けば 、煉獄さんから貰った淡い赤色の簪に加えて淡い黄色の簪が刺さっていた









__________ 大正こそこそ噂話



煉獄さんがあげた簪は淡い赤色

ガラスの部分には小さな赤色のガーベラが入っているよ


鋼鐵塚さんがあげた簪は淡い黄色

こちらは小さな黄色のガーベラが入っているよ





赤 . 燃える神秘の愛
黄 . 究極の愛

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