笑柱 . 弐章【鬼滅の刃】

伍拾漆 ページ8

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言われた通りに一週間後 、鋼鐵塚さんの屋敷へと向かう

勿論 、隠により運ばれた状態で刀鍛冶の里へ着いてから屋敷を探すのだが



初めて来る場所では流石に分からない





『 もっと道を詳しく聞くべきだった ... 』


｢ おい ｣





肩を掴まれ振り向けば 、そこには鋼鐵塚さん

こんにちは 、と微笑めば目を逸らして手を離した





｢ 色変わりの瞬間が見たいから打ち直した

来い ｣





それだけ言うと 、手を掴んで歩いていく





『 ... あの 、手 ... 』





掴まれなくてもついて行くのにと思ったが

聞く耳を持ってくれないので大人しくそのまま行く



ついたのは作業小屋のような所

無言で空いてる方の手で刀を押し付けられた





( 手を離してくれないと刀が抜けない ... )





少し困っていると 、ハッとしたように手を離した





『 ... そんなに見つめられると照れますね 』


｢ 良いから早くしろ ｣





急かされながら刀を抜けば 、銀色の刀は黄支子へ変わった





｢ おおおおおお ... ！！！ ｣





鋼鐵塚さんは子供のように目を輝かせて刀を見る





『 ... 素振りしても？ 』


｢ ああ 、 ｣





小屋から出て一つ振れば 、ぶんっという風を切る音がした





『 いい刀ですね 、ありがとうございます 』





長に負けず劣らずのいい刀

素直に褒めればチラリと見えた鋼鐵塚さんの耳は赤く染まっていた

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