笑柱 . 弐章【鬼滅の刃】

伍拾参 ページ4

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｢ ぅ ... ｣


『 目が覚めましたか ... 大丈夫ですか？ 』





私を無視して部屋を出ていこうとする槇寿郎さんの腕を掴んで止める





『 何時までそうして居られるつもりですか 』


｢ 関係無い ｣


『 今回の任務で煉獄さんが亡くなっていてもそう言いきれますか ... ？ 』





少しだけ槇寿郎さんは此方に顔を向ける





『 怪我を負わせた鬼は私が一つ前の任務で取り逃した鬼です 。あの時しっかり首を切っていればあんな傷を負わせることもありませんでした

すみませんでした 』





私が手を離して頭を下げれば

大きな溜息の後 、顔を上げろと一言





｢ 涙蔵さんは元気か ｣


『 半年前から体調を崩しているようです

もう長くないと医者から文が届きました 』





槇寿郎さんはそうかと言う




｢ アイツが怪我をしたのはお前の所為では無い 。アイツが弱いからだ

俺もアイツも 、弱い ｣


『 弱くなんかありません

煉獄さんからこの先の任務で死ぬ事があれば伝言を伝えて欲しいと言われました

一つ 、千寿郎には自分の思うように進んで欲しい

二つ 、槇寿郎さんには体を大切にして欲しい 』





それでもまだ酒に溺れ 、貴方を思う心優しい息子を侮辱しますか

そう伝えれば





｢ ... ぅ 、 ｣





ボロボロと大粒の涙を零す

膝をついた槇寿郎さんをそっと抱き寄せて

様子を見に来た煉獄さんに大丈夫と微笑んだ

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