笑柱 . 弐章【鬼滅の刃】

陸拾参 ページ14

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そうこうしていると 、不意に声を掛けられる





｢ ちょいと旦那 、この子うちで引き取らせて貰うよ

良いかい ？ 荻本屋の遣手 ... アタシの目に狂いはないのさ ｣


｢ 荻本屋さん！そりゃありがたい！ ｣





頭にはてなを浮かべる伊之助だが 、交渉は成立だ

あっという間に伊之助は連れて行かれた





『 ... 善逸 、 』


( ... やだ！アタイだけ残ってる ... ！！ )





宇髄さんはじっと善逸を見た後 、深い溜息を吐いた





｢ 仕方ねぇ 、売り込みに京極屋行くぞ ｣


｢ ぅぐっ ... ！！！ ｣





京極屋の遣手婆の元へ行くと 、結局宇髄さんのかっこよさに免じて引き取り交渉成立

残ったのは私だけとなった





｢ 俺らがこの姿の内に遊郭回っとくぞ ｣


『 はい 、わかりました 』





あくまで色男とその付人という事で 、遊郭の客に鬼が紛れてないか見回る





｢ お嬢ちゃん何処の遊女だい？ ｣


｢ 俺が身請けしようねぇ〜 ｣





途中 、酔っ払いに絡まれるが





｢ 悪いね 、コイツは俺が身請け済みだ ｣





と宇髄さんが追い払ってくれた





｢ ところでよォ ... その結紐は不死川だよな

簪二本とはド派手じゃねぇか 、誰だ？ ｣


『 煉獄さんと 、刀鍛冶職人の方です 』


｢ お前ももう嫁入りか〜 ｣





別嬪は早いもん勝ちだなと言う宇髄さん






『 ... いえ 、結婚は決めてません

好意は嬉しいし有難いですが 、私はそれを心から願えませんから 』





宇髄さんは頭に手を乗せて困ったように優しく微笑んだ

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