笑柱 . 弐章【鬼滅の刃】

陸拾壱 ページ12

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藤の家に着けば 、宇髄さんは屋敷の人へ指示を出し

私たちは部屋で待つ





｢ 遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ 、俺も鬼の情報を探るから ｣





その発言に目を見開きとんでもねぇと言う善逸





｢ ふざけないでいただきたい！

自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは！！ ｣


『 善逸 、落ち着いて 。嫁探しってそういう事じゃない

宇髄さんには奥さんがいるんだよ 、探せという事は ... 連絡が途絶えたと言う事ですよね？ 』





その説明に信じられないという顔の善逸





｢ そういう妄想をしてらっしゃるんでしょ ？ ｣


｢ クソガキが ... ！！！ ｣





宇髄さんは鴉経由で届いた手紙を善逸に投げつけた





『 美味しいかい伊之助 、頬に付いてるよ 』


｢ ... ﾎﾜﾎﾜｧ ｣





伊之助の頬の食べかすを取って頭を撫でれば可愛らしい顔をする

一方炭治郎は手紙の量を見て驚いていた





｢ 随分多いですね 、かなり長い期間潜入されてるんですか？ ｣


｢ 三人いるからな 、嫁 ｣





さらりと言うとまた騒ぎ出す善逸を宇髄さんは強制的に黙らせる





『 宇髄さん 、手を出さないでください 』


｢ お前は相変わらず他人に優しいな ｣


『 宇髄さんが偶に過激なんですよ 』





私には優しいが 、偶に気が短いからなこの人は





｢ あの ... 手紙で来る時は極力目立たぬようにと何度も念押ししてあるんですが ...

具体的にどうするんですか ？ ｣





その問いに地味だが変装をすると言う



ときと屋の須磨

荻本屋のまきを

京極屋の雛鶴



既に絞られた怪しい店はその三つらしい




｢ 嫁もう死んでんじゃねぇの ？ ｣





耳をほじりながらそういう伊之助をまた宇髄さんが強制的に黙らせる





『 ... はァ 、 』





そうしていると藤の家の方から宇髄さんが頼んだ物が届いた

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