彼氏が何故か理性に耐えるのでぶち壊そうと思う【炎柱】

拾弐 ページ13

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玄関の扉の閉まる音と共に抱き締められる腕の力が緩む





｢ これか 、 ｣





煉獄さんは確信したように腕を見て言う





『 こ 、これは只ぶつけただけで痕なんて程じゃ ... 』


｢ でも無惨の所為か？ ｣





確かに無惨が急に椅子を引いたから付いた痣だけど 、

なんて思えば一つ溜息が煉獄さんから零れた





｢ こんな物を付けられぬ様に気をつけろ ｣


『 は 、はい 』





再び力強く抱き締められる

煉獄さんが早く最後までしてくれれば済む話じゃん

なんてこんな時まで考えちゃう私は

最低で 、はしたないね





『 ごめんなさい煉獄さん 』


｢ いや 、俺も注意が浅かった ｣





煉獄さんは背中をポンポンとしながらユラユラと揺れる

求め過ぎるなんて 、良くないって事だね



無惨 、協力感謝してるよありがとう

予想外な事ばかりで心臓はち切れそうだったけどね

まあ色々して貰ったけどさ





( 諦めた方が良いのかも )





そう思った時だった





｢ A 、 ｣


『 っ 、 』





目の前には煉獄さんの長い睫毛

酸素を求めて口を開けばヌルりとした ｿﾚ





『 ぅぁ 、ｯ 、 』





ちゅぷ 、

なんて私達からは普段鳴らない音が

静かな部屋に響いた

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