弐拾陸 ページ27
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足を凍らせられて身動きが取れない
勢いよく刀を氷に刺すが 、少しずつしか砕けない
あっという間に目の前に上弦の弍が立つ
『 上弦の弍 、 』
「 だから 、俺の名前は童磨だぜ 」
再び扇で仰がれると今度は腕まで凍る
完全に動きを封じられた
「 ... ねぇどうして君はそんなに笑ってるの? 」
顎をくいっと上げられ顔を見つめられる
『 私が笑えば 、それだけで心が救われる人達がいる
己を奮い立たせる為にも笑って 、お前らのような鬼共を斬るんだよバーーーーカ 』
せめてもの抵抗だと頭を打ち付ければ
反動で扇が氷に当たって砕けた
無理矢理にでも手足を動かして刀を構える
『 童磨 、屈託の無い笑みを浮かべるのは私もお前も一緒だが ...
本質が違いすぎる 』
「 君は優しいのに酷い子だねぇ 」
ああ 、私はまだまだ弱いと実感させられる
「 猗窩座殿 、この子を鬼にしよう 」
ぐっと手に力を入れて刀を振るう
私に向かって伸びてくる童磨と猗窩座の手足を切るが 、再生速度が早すぎて苦しい
『 っ 、 』
「 わぁ 、君美味しいねぇ 」
首元に齧り付いた童磨の口元を太腿に身に付けていた銃でふっ飛ばす
『 フーッ ... フーッ ... 』
「 普通なら既に死んでいる所をここまで粘るとは
やはりお前は良い 、素晴らしい 」
続けて猗窩座もそう言った
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音(プロフ) - 面白いです!完結頑張って下さい (2020年2月7日 18時) (レス) id: bbad42844a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 | 作成日時:2020年2月3日 18時