笑柱 . 壱章【鬼滅の刃】 (ページ18)

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拾漆ページ18

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一つ目の人里を過ぎて、再び走り出す

明るくなってきた為鬼と出会う事は無く

順調に山を越えて二つ目の人里へと入った

次の里はとても賑やかで大きな街だった

｢お嬢ちゃん！そこの綺麗な髪飾りのお嬢ちゃん！｣

呼び止められて店の方を向くと元気な笑顔を浮かべたおばさんがいた

｢それは中々の代物だね、あたしゃ産まれてからずっと色々な髪飾りを見てきたからね！分かるよ！｣

『これは貰い物なんです ... ふふ、ありがとうございます』

｢はぁ～ん ... ？男かい？｣

おばさんはニヤニヤとしながら口元に手を添えて言う

一つ頷く

確かに貰ったのは不死川さんだから男だ

『これは仕事の仲間から貰った物で、そんな期待される様な関係ではありませんよ』

そう言えば、なぁに言ってんだい！

と腕を叩かれる

うん、良い平手打ちだ

｢簪じゃないのがその子の初さを感じさせるねぇ～

その結紐は組紐だからね、魔除けの意味もあるけど

まぁこの時代に悪魔なんて居ないし他の男除けだろうねぇ！｣

『 ... へぇ、成程』

男除けでも悪魔、でもなくて鬼だろう

不死川さんは鬼から守ってくれるようにとくれたのだろうか

... いや、そもそも意味があるとは限らないしな

｢ここは髪飾りしか無いからねぇ ...

同じく組紐を渡したらどうだい？｣

『 ... 組紐ねぇ』