痛みと共に生きる 4

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そしてついに


島民へも牙を向く


いなくなる子供たちに不安を覚え


島の代表数名が


領主の城へ向かった


みんな思っていたのだ


この事件は新しい領主が引き起こしていると


きっと城の中に連れて行かれて


捕まっているんだと


これで解決して


みんな戻ってくると思っていた


だが


代表たちが帰って来た時


子供達の姿は無かった


代わりに


宝箱いっぱいの金が


その手には握られていた


代表たちは


金に目が眩み


子供たちを売り渡したのだった


元々貧しかった島民にとって


これはまたとないチャンスとなってしまった


その日から


この島は変わった


みんな領主に取り入り


我先にと子供を売り渡した


地獄のような数日であった


街の人間はそのまま


領主の手先になり


島に来た子供たちを狙って


城へ誘導しているらしい


ガイ 「あの大通りの人間はみんな領主の手のかかった奴らだ。みんなで結託して子供を城へ向かわせるんだ。お前もここに来た時されていただろう？」


思い出せば


心当たりがあった


宿を探せば


島の奥へ誘導された


ガイ 「あのまま着いていったら城まで一直線だった。お前は鼻が良くて回避できたが大抵の奴は嵌められる」


『ガイさんは…どうして城へ案内しなかったの…？』


ガイ 「俺は領主に抵抗を続けているレジスタンスみたいなもんだ。このままじゃ島は終わる。若いもんがいなくなったらいずれ人もいなくなる。みんなそれをわかってないんだ」


ガイは拳を強く握った


ガイ 「俺らみたいのはどんどん裏路地の暗がりへ追い込まれているんだ。じいさんの宿も元は大通りにあったが今は人目につない奥地へ追いやられた」


どうやらバルドも


抵抗勢力だったようだ

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