かたおもいカップル【ツイステ】

12話 ページ15

飛行術つも終わり、授業も最後の1時間になった頃。




｢A・アタナシア！A・アタナシア！


至急職員室に来い！この駄犬が！｣



各教室に設置されているスピーカーから呼び出しの放送。


この声はｸﾙｰｳｪﾙ先生か…


心当たりもあるので仕方なく立ち上がって教室を出ようとすればリドルから｢君が呼び出されるなんて珍しいね｣と声をかけられる



『先生の話よりもフロイドとの時間を取っちゃったんだ』


ヘラヘラ笑って言えば｢君も物好きだね。フロイドのどこがいいんだか｣と顔を顰めながら聞かれた


『リドルはフロイドの自由気ままな気分屋の所が苦手みたいだけど私は彼のそう言うところも好きなんだ


だって、あんなに自分らしく生きている人って憧れるじゃない？』


リドル｢僕にはよく分からないよ｣


『そう？』



＿


リドルと別れて職員室に着けば職員用ソファに座っているｸﾙｰｳｪﾙ先生



ｸﾙｰｳｪﾙ｢お前の日頃の行いから弁解の余地をやろう

なぜ朝このクルーウェル様に呼び出されていたのに来なかった？｣



持っている馬鞭をぺちぺちと自分の手に軽くあてながら音を出す先生

絵面が調教者のそれだ



『んー。弁解ですか


そうですねぇ、強いて言うならアオハルのためですかね？』



ははは〜と笑いながら客用のソファに座れば｢仔犬が｣と少し小馬鹿にする笑みをうかべた先生



ｸﾙｰｳｪﾙ｢まぁいい。お前と付き合ったおかげでフロイド・リーチも授業の3分の1は聞くようになったからな｣


そう言いながら懐の方から私がこの前作り出した魔力の籠った石を取り出す先生




ｸﾙｰｳｪﾙ｢単刀直入にきく。この魔法石をどうやって作りだしたんだ？


まだ授業でも教えてないはずだぞ｣



キラキラと光るサファイアのような魔法石を窓から除く陽に当てて見つめるｸﾙｰｳｪﾙ先生

予習しましたって言っても多分納得して貰えないであろう案件


正直いって昔少しだけ錬金術にハマってた時期があってその時偶然見つけた方法を少しだけアレンジして作り出したのがこの魔法石なんだよね



『愛と根性です』




ふざけてそういえば｢お前は根性から最もかけ離れた存在だ｣と笑いながら言われた

褒め言葉として受け取っていいのかな？



『家の資料で小さい頃見た事があったんですよ』


ｸﾙｰｳｪﾙ｢資料だと？｣


『えぇ。私の家計は代々魔法薬学や錬金術等の調合系の魔法が得意な家柄ですから』

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