思ってたのと違う！！！！【2j3j/akn】 (ページ15)

今日:31 hit、昨日:28 hit、合計:16,080 hit

ガチページ15

とうとう私達の番が来た。
練習とはいえ、本番のつもりで走らなければ優勝は出来ない。
この日の為に私は三枝先輩と計画を練ってきたのだ。三枝先輩も体育祭はガチ勢なようでとても意気投合した。
中学時代は毎年負けてたらしいけど。

「Aちゃんは右足からね」

「了解です」

私たちの計画は安定性を重視した。

まずガニ股で安定させ、腕を大きく振りスピードも同時に上げる。紐は八の字に結び解けにくく、それから走りやすくする。手は腰に回し、歩幅は教室に投げられたバックを跨ぐぐらい。

いつも空き教室で練習していたのだ。

今思えば狂気。まあその努力の結果最初のタイムが13秒だったのが10秒まで縮まったのだ。まあまあすごくない？

(隣の子めっちゃ可愛い！！彼女？！)
(ばっか、三枝に彼女いるわけないだろ)

「おいそこ聞こえてんぞ！！！！！！！」

可哀想wwww笑えるwwww

笑ってる場合じゃないですよ何笑ってるんですか

(A〜！！！！)
(お前彼氏いたのかよ！？！？！)

「いねぇよ！！！！！！！！」

「ねぇ俺は？！？」

「誤解生むこと言わないでくださいよ！！！！！」

(位置についてー。)

「Aちゃん、」

「はい。」

「準備！！」

「おっしゃあ！！」

(よーい、ドン)

「いち！に！いち！に！！」
ガニ股でクソデカ掛け声で走っている男女二人。

無事自己ベスト。9秒を叩き出した。良かったけど、良かったけど！！！！

お前そんなに気の合う彼氏いたのな、、

「は？！いやあれちがうけど」

Aちゃんめっちゃお似合いのカップルだよ！！

「いやちがくて！！！」

すんごい誤解されてる。

授業終了のチャイムがなり、各々散っていったとき。

「お似合いだって」

「三枝先輩もなんか言ってくださいよ！！」

「え〜？これからもうちの柊Aをよろしくね♡」

(はい！！何あれ推せる！！！)

と言いながら遠ざかっていく女子2人組。

私振り回されすぎじゃない！？許せない。なにか報復してやりたい

「カップルに見えてるらしいよ〜やっぱり俺たち両思いだよね？🥺」

「...そうなんじゃないですか？」

「ねぇ〜〜そんな事言わないd.....っえ!?!」

「じゃあ、私行きますね〜」

「ねえ！今っ、え！？...反則だって...!!!」

いい気味〜！！！といい気分で私は教室へ戻った。