お兄ちゃんの友達の大倉くん（緑） (ページ13)

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授業中、ケータイを覗くと一件のLINEが来ていた。

『Aちゃーん、学校終わりヒマ？飯行かへん？』

開いてビックリ大倉くんから夜ご飯のお誘いだ。

『お兄ちゃんも？』

ここは重要なところ。

変に期待して行って実は3人でしたーとか嫌だもんね。
お兄ちゃんのこと邪魔者扱いしちゃってるけど(笑)

『ヤス今日帰んの遅なんねんて。だから2人で先に飯食べといてーって。
せっかくやし外でどーかな？と思ってんけど』

『行く！！
5限まであるから、19時以降でいい？』

『俺もそんくらいなる(^^)
ほなまた後で！』

やった～～

大倉くんとご飯だ！

その後の授業に集中なんか出来るわけがなく、気がついたらもう夜になっていた。

スーツを着た大倉くんは5割り増し、いや10割り増しくらいでかっこいい。

今も、待ち合わせ場所のお店の前でケータイを弄りながら立っているだけなのに
通り過ぎる女の人がチラチラ大倉くんのことを見てる。

そんな素敵な人に私なんかが声をかけていいものかと躊躇していると、大倉くんがふいに画面から目を離して私を発見した。

「Aちゃ～ん」

おいでおいで～

なんて可愛くはにかんで手招きするもんだから、さっきの躊躇はどこへやら、にやけそうになるのを我慢しながら駆け寄るように大倉くんの元へ行った。

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