・ ページ40
“ 牧「今はチームメイトなんだから。頼れるものは頼っとけ」”
長い付き合いだけど、同じチームで戦ったことがなかった。
本人には言わないけど、牧と同じチームで戦えて実は結構嬉しいよ。言わないけどね。
牧「俺が1番に走ってきたぞ！！」
『見りゃわかるよ、ありがとう』
牧「まだこっから来るから覚悟しとけよ！！ムネーッ！」
と私と離れると、隣いたムネくんに抱きついてる。
うわ、ムネくん嫌そうな顔してるなぁ。
山本「おい、そこの小娘」
聞いたことあるセリフが聞こえて、声があった方を向くとニヤニヤしてる由伸。
山本「……ん。よーやった！」
そう言ってムネくんや牧とは対照的に、腕を広げて待ってるから素直にそこに飛び込むと、強く抱き締めてくれた。
“ 山本「少なくとも俺はAが後ろにいてくれててやりやすいけど」”
“ 山本「…………ごめん。湯浅、応援したげて」”
『……由伸、ごめん。変に責任押し付けちゃって、』
山本「なーにゆってんの？Aが責任感じる必要は無いわ！」
そういって、子供のようにケラケラ笑う由伸。
『……やっと由伸が投げた日に打てたよ』
山本「あっ、確かに。やっぱお前、俺が投げる日よう出るな。」
いつだったか言った由伸の一言を思い出したから伝えた。
確かに由伸が投げる日はよく出てたイメージがある。
山本「やっぱ俺の事好きなん？」
『……うん、そうかもね』
普段は言わないけど素直になってみたら、目まん丸にして驚いた顔をしてる。
そんな顔を見たら思わず笑って『なんてうっそー！』って言って離れたら、「おい！覚えとけ！」って叫ばれた。
他にもたくさん私のところにチームメイトが来てくれて、周東さんが来た時に『ちゃんと飛ばしましたよ』って言ったら、「まじで楽だったわ〜」って言われた。
そうして人ごみをかき分けて、少なくなってきたなぁと思って前を向いたら、
山田「おっそいわ、アホ」
って腕組んで不機嫌そうに立ってる人がいた。
『……んふふ、すみません』
山田「なに笑ってんねん」
って言いながらも哲人さんも笑ってる。私の頭叩くのは余計ですけど。
“ 山田「……星見Aはいいバッターや。絶対大丈夫。」”
ずっと、誰よりも、この大会期間私のことを気にかけてくれてたの気づいてましたよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 819人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな - 今まで見た中で一番面白いです！続き待ってまーす (1月21日 20時) (
レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅら | 作成日時：2023年11月25日 21時
