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山田「なんでファーストミットやねん」
『え？だって私岡本さんの代走だし、』
普通に考えたら自分がそのままファーストに入る。それが一番単純なはず。
そう思ってまだ誰にも何も言われてなかったけど、ファーストミットを持っていこうとした。
山田「……ん。」
哲人さんが渡してきたのは私が普段二遊間を守る時に使ってるグローブ。
『……え？なんでこれ？』
山田「Aがセカンドや」
『はい？！なんでですか！哲人さんがいるじゃないですか！』
山田「俺に言わせるなんて酷いやつやな〜。
俺よりAの方がセカンド、上手いやろ」
ん、ほら早く。とほぼ無理やりグローブを押し付けられて、ファーストミットが回収される。
城石「哲人の言う通り、セカンドで出てもらうから」
『…………できる限りの事はします』
山田「Aのできる限りは、俺の全力や。頼むで」
絶対そんなことないのに私の肩を叩いてからファーストの守備に向かう哲人さん。
私もその背中を追って、セカンドの守備位置につく。
源田「Aと二遊間初めてじゃな〜い？」
『源さんと二遊間組むの夢でした』
源田「小さい夢だな〜」
ショートには、この大会めちゃくちゃお世話になっててめちゃくちゃ守備が上手い源さん。
頼もしい、ただその一言。
源田「俺もAと二遊間組みたかったよ」
『……私が不甲斐ないばかりに、』
源田「あーもうそういう事じゃないから！ほら。ピッチャーに声掛けしてきて」
きっと私のためにもあるんだろうな。
私が普段、阪神でしてるピッチャーに声掛けを促してくれた源さん。
マウンドには既に湯浅から変わった大勢くんが立ってるので、そっと近づく。
大勢「うえっ、Aさんセカンドすか？」
『ごめんね、哲人さんじゃなくて』
大勢「最高じゃないすか。まるで阪神になった気分」
なんて余裕そうに笑ってる大勢くん。彼が根っからの阪神ファンなことを忘れてた。
『余裕そうだね』
大勢「……まー、湯浅もいいピッチングしたんで」
『ん、そっか。頑張れ！後ろは任せて！』
大勢「うわーっ！めちゃくちゃ頼もしい！お願いしますっ！」
私がそう伝えて離れてからも、ウキウキ落ち着きない様子の大勢くん。
源田「Aに行かせたの良くなかったかな」
源さん、私もそう思います。
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ひな - 今まで見た中で一番面白いです！続き待ってまーす (1月21日 20時) (
レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅら | 作成日時：2023年11月25日 21時
