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周東「おっ、Aちゃんだ」
『……足、』
周東「コラ！しーっ！」
ベンチ裏に行くと既にそこには周東さんがいて、ストレッチをしていたから思わず足のことを口に出しそうになった。というか少し出した。
中野「Aも言われた？」
周東さんの他にも同じくベンチスタートだったムーさんや、それから牧や牧原さんもいた。
『はい、言われました。』
中野「多分行くなら守備か走るどっちかが先だと思うよ。アップしときな。
……って、本当は言いたいところだけど」
『えっ？』
ムーさんの言う通り、自分でも城石コーチはああ言ったけど出るなら守備か代走どっちかだと思っていた。
だからまずはその2つ優先の準備をしようとした。
だけど何故かムーさんは、私にそういった後近くに立てかけてた私のバットを持ってくる。
中野「……Aはバット振っとけ」
『えっ？いや、代打は牧とかがいるし……、』
中野「わかってる。多分出るなら代走。……なんとなくAが打席立つ気がすんだよね」
牧「え、勘？」
牧と同じことを思った。なんて怖いことを言うんだ、とも思った。
中野「あと別にお前はそんなに準備しなくてもできるでしょ、守備と走りは。」
周東「すげー、俺でも無理だわ」
いやいやいや、無理ですよ、私も。と周東さんに言いそうになった。
だけどあまりにもムーさんが真剣に言ってくるから、『……わかりました』と頷いてバットを握ってしまった。
そんな事をしていたらグラウンドから歓声が聞こえた。
『……今ってメキシコの攻撃、ですよね？』
牧原「聞きたくない方の歓声だったな」
全員で近くにあった映像を見ると由伸が勝ち越しタイムリーを打たれてた。
牧「由伸でも打たれんのかよー」
中野「同点になったばかりだし、この1点重いな」
周東「……1点で、終わればまだいいよ」
……周東さんの言う通りで、まだワンアウト1.3塁と日本のピンチは続く。
牧原「……交代だな、由伸」
マウンドに選手たちが集まってて、栗山監督もでてきたからそういう事なんだろう。
牧「誰っすかね、出てくるの」
周東「予想つかね〜なぁ」
確かに、結局はどの選手出しても一流の中継ぎ陣が集まってるだけに誰なのか全く想像できない。
私がとりあえずバットを振ろう、と少し映像から目を逸らした時だった。
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ひな - 今まで見た中で一番面白いです！続き待ってまーす (1月21日 20時) (
レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅら | 作成日時：2023年11月25日 21時
