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『てつさん……、』
山田「……Aが早起きする時とヘッドホンをつける日は大体緊張してる時やで。知ってた？」
言われてから普段はBluetoothイヤホンを使ってる自分が、時々ヘッドホンをつけてる時があることに気づく。
『……なんで、』
山田「……見とったからなぁ、1年目の頃から」
そう言ってあまりにも優しく微笑んできて、いつもの意地悪な姿がなくて少し戸惑う。
山田「あと俺を哲人さんじゃなくて、“ てつ ” さんって呼ぶ時は不安な時」
『……っえ』
……そう言われて考えてみれば、さっき無意識にそう呼んでしまったかもしれない。
山田「……俺は阪神ちゃうからシーズンずっと一緒におれるわけでもないし、年齢も近いわけやないから趣味とかもちゃう」
「絶対中野とかの方がAのことはわかっとると思うよ」
静かな朝に、哲人さんの声だけが頭に入ってくる。
山田「やけどなー、俺も結構知ってるつもりやで？
人見知りなとこ、オールスターの試合前はいつもベンチ裏で半べそ状態なとことか」
確かにオールスターは知らない人も多くて、人見知りの私にはいつまでたっても苦手なもの。
誰もいないと思ってグズグズしてたところを哲人さんには見られてたのか……、
山田「そのほっそい体にどこにそんな飛ばす力があるんかわからんし、むちゃくちゃチャンスに強いし……、俺には懐いてくれへんし」
『……最後の今関係ありました？』
褒められてたと思ったら急に関係ないことをぶっ込まれて、反射的に突っ込んでしまった。
山田「初の国際戦がAにとってどのくらいプレッシャーかかるものか、もっとわかってあげれたはずなんやけどな…。ここまで何も出来んくてごめん、」
『そんなの……ダメな私の問題で、』
山田「……やけど、これだけはずっと言おうと思ってたんよ」
そう言って私の両肩を掴んで、私の目線に合わせてくれる哲人さん。
山田「……星見Aはいいバッターや。絶対大丈夫。」
『てつ、さん……』
山田「俺なんかから言われても何も安心とか出来んと思うけど……これだけはな、俺から伝えたかったから」
そう言ってフッ、と片方の口角をあげて笑う。
山田「……っ、」
『今だけ…、』
山田「……おう、」
そんな哲人さんの肩に頭を乗せてしまったのは、きっと今後は無い最後の哲人さんへの甘え。
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ひな - 今まで見た中で一番面白いです！続き待ってまーす (1月21日 20時) (
レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅら | 作成日時：2023年11月25日 21時
